できないことがたくさんある。
持っていないものがたくさんある。
そんな足りない自分を感じるのって、結構嫌だったりします。
自分の至らなさを突きつけられるようで、逃げたくなるんですよね。
あんなことができたらいいのに。
あんなものが手に入っていればいいのに。
ないものに執着して、その叶わぬ執着に振り回される。
何を隠そう、昔の僕でした。
そう、僕は全然足りていない存在だったんです。
地位も、魅力も、能力も、お金も、何もかもが足りていなかった。
持っているものなんて何一つなかった。
そんな足りてない僕の人生をとある人生態度が変えました。
それが「諦める」という人生態度。
人生は諦めが肝心だなんて言いますが本当にその通りで、諦めることで見えてくるものがあるんです。
でも、この諦めるというニュアンスを間違えて捉えてしまうとあなたは幸せにはなれません。
諦めるという言葉を正しく理解し、適切に諦めていくことが人生においては大切なのです。
ということで今回の記事では「人生の諦め方」についてお話していきます。
ぜひ最後までご覧ください。
諦めるとは
人生は諦めが肝心。
諦めることで見えてくるものがある。
諦めることで前に進んでいくことができる。
実際はこうなってくはずなのに、どうして自分は同じように諦めていても人生が好転していかないのだろうと不思議に思うことはないでしょうか。
僕は思ってました。
めっちゃ人生諦めてたのに、ずっと変わらない人生を過ごしていたんですから。
でね、どうしてこんなことが起こるのかっていうと、諦めるのニュアンスが違っているんです。
だから人生を諦めても好転していかないのです。
諦めるっていうのは、言い換えると執着を捨てるってことです。
あれが欲しいとか、こういう自分でいたいとか、そういった「現実の自分から目を離すための願望」を捨てることが執着を捨てるということです。
これが僕たちが本来しなければならない「人生の諦め方」です。
でも、過去の僕はどうでしょう。
確かに人生を諦めていました。
人生で挫折を経験し、そこから立ち上がることをせず、もう人生はどうでもいいと諦めていたのです。
でも、この諦めは執着を捨てた諦めではなかった。
言うなればこの諦めは戦意喪失の諦めです。
困難からの逃避のための諦めです。
人生というのは困難の連続。
その困難を乗り越えることは大変だし、傷つくし、ツラいものがある。
だから諦めたということにして、逃げていたんですね。
諦めるという言葉は同じでも、その中身は全くの別物だったんです。
ぼくと同じような人、結構いるんじゃないかなぁ。
ないものは諦める
人生を好転させていくのであれば、執着を捨てることが大切だという話でした。
ないものはない。
できないものはできない。
だから仕方ないし、欲しがるのはやめよう。
こう考える必要があるのです。
だってどうしようもないんですよ。
どれだけ願ったとこで急にイケメンになれるわけでもない。
どれだけ願ったとこで急にお金持ちになれるわけでもない。
人生に魔法は存在しないし、現実のあなたからは逃げられないのです。
だから、劣っている自分でもいいやと諦めるのです。
自分は持たざる者として生きていく。
そう決意することがあなたの人生を前に進めていくのです。
人生を諦めるな
人生は諦めが肝心。
そう、人生「は」諦めることが肝心なんです。
人生「を」諦めることが肝心なんじゃないんですよ。
人生を諦めないために、人生は今の自分が持っていないものを諦めることが肝心なんです。
この「人生は諦めが肝心」って、言葉足らずだなぁとこの記事を書きながら思いましたね笑
とにかく人生を諦めずに欠乏を満たすことを諦めていくことです。
そうしたときに、あなたは現実と直面する。
持たざる自分と直面する。
その自分を受け入れて、その自分として生きていくことを覚悟する。
そこに人生を好転させていくチャンスが隠れているんです。
僕は人生に挫折し、フリーターとして生きている自分から逃げるために現実から逃げていました。
でも、自分のフリーターとしての過去は変えられないと腹を括って、欲しがっているものを諦めました。
男として認められること、社会的価値が高い人間であること、誰かに愛されること。
自分の人生だったら得ることは難しくなるその未来を欲しいと思うことをやめたんです。
もちろん誰かに認めてもらえたら嬉しいんだけど、それ以外の幸せを軸に生きていこうと決めたら、自然と人生は進んでいきました。
諦めたから人生が進んでいったのです。
でもそれは肯定的な諦めです。
欠乏を満たそうとするネガティブなものではなく、執着を捨てるというポジティブな諦め。
この微妙な差があなたの人生を大きく左右するのです。
まとめ
人生は諦めが肝心です。
でもそれは人生を諦めることが肝心だという話ではありません。
人生を良くしていくには、欠乏感を満たそうとすることをやめて、執着を捨てることが大切だという話なのです。
いいではないですか。
持たざる者として生きていけば良いではないですか。
僕なんて何も持ってないですよ。
誰からも愛されないでしょうし、誰からも認められないでしょう。
でも、今の自分では得られないなら欲したって仕方ないんです。
手に入らないものを欲しい欲しいと願っていたって、ただただ苦しいだけなのです。
捨てちゃいましょう。
欲しいものを手に入れたら、あなたの欠乏感が満たされる。
だからあなたは執着してそれを求め続ける。
でも、欠乏を満たす必要もないんですよ。
別に欠けたまま生きていけば良いんです。
欠けたままの自分として、人生を全うする決意をする。
それが、人生は諦めが肝心ということなのです。