2025-09-01から1ヶ月間の記事一覧

らしさ論 ― 個と規範のあいだにあるもの

はじめに 「○○らしさ」という言葉を、私たちは日常の中でごく自然に使っています。 「子供らしさ」「女らしさ」「日本人らしさ」。 一方で、「太郎らしさ」「自分らしさ」といった、固有の存在にしか当てはまらない「らしさ」も存在します。 興味深いのは、…

宗教と科学論【欠乏学的考察】

僕たちは今、科学がもたらした物質的豊かさの上に生きています。 衣食住が安定し、医療や防災、テクノロジーによる安全も一定程度確保されている現代において、それでもなお心の空虚感や孤独感、自己否定といった心理的課題が広がっていることに気づきます。…

Lack to Luck ― 欠乏と幸運は紙一重

欠乏学を広めている僕にとって、「欠乏」という言葉は非常に重要な言葉です。 欠乏がすべてを変えると言っても過言ではないと思っているくらい、人生において本質的な要素だと考えています。 さて、いきなりですが、欠乏を英語で何というか知っていますでし…

人を推し活に駆り立てる力は何か?【推し活理論】

「なんでみんなあんなに推し活に一生懸命なのだろう」 ふとした疑問を抱いた僕は、欠乏学の視点から、現代人が「推し活」に熱中する心理を仮説的に整理してみました。 推し活とは、特定の人物(アイドル、声優、VTuber、俳優など)に好意や関心を向け、SNSで…

存在しているだけで価値はあるのか?——絶対的価値と相対的価値の視点から考える

「存在しているだけで価値がある」 この言葉は、多くの人にとって安心感を与えるフレーズです。 特に自己否定や劣等感に悩む人にとっては、「たとえ何もできなくても、あなたには存在するだけの価値がある」と言われると、少し心が軽くなるかもしれません。 …

感謝とは何か ― 欠乏学の視点で見つめ直す人生の豊かさ

はじめに 私たちは日常生活で頻繁に「ありがとう」という言葉を口にします。 道ですれ違う人に一礼して「ありがとう」と言う場面もあれば、家族や友人、職場の同僚に助けてもらったときに口にすることもあります。 しかし、あなたは本当に心からの感謝を感じ…

おごり・おごられの心理学―欠乏学における贈与論

「男がおごるべき」「先輩がおごるべき」 飲み会やデートの場面で、しばしば議論になるテーマです。 なぜ人は「おごる/おごられる」という関係にこだわるのでしょうか。 本記事では、筆者が研究している欠乏学の視点から、この「おごり文化」を解き明かして…

欠乏を恐れずに生きること ― 愛に生きるための覚悟

愛に生きる難しさ 「愛を持って生きると、人間関係はうまくいく」 誰もがそう信じたいと思うでしょう。 けれど現実には、人と関わる中で欠乏感が刺激され、自己愛的になってしまい、心から相手を愛せなくなることが多いのです。 特に、十分に愛される経験を…

その生きづらさ、もう手放していい。「欠乏学」が教える、人生を劇的に変える方法

「どうしてこんなに生きづらいんだろう」 そう感じながら、日々をやり過ごしていませんか? 漠然とした不安、満たされない気持ち、誰にも言えない孤独。 そんな悩みを抱えながらも、「まあ、こんなもんだろう」と諦めて、何も変えようとせずに生きていく。 …

愛とは欲求のベクトルである

愛とは何か 僕たちは「愛」を知っているようで、実はよく分かっていなかったりします。 好きな相手に「愛している」と言いながら、実際には自分のために相手を利用していることも少なくありません。 学校で学ぶわけでもなく、誰かが明確に教えてくれるわけで…

幸せな結婚をするには【結婚論 外伝】

ここ最近は恋愛や結婚について深く考えているのですが、結婚は単なる形式や社会的義務ではなく、二人だけの内部社会を創り出す営みであると気づきました。 ただ、結婚を成功させるには、恋愛段階でいかに質的な転換を遂げられるかにかかっているのではないか…

「何も与えない私」を愛してほしいと願う矛盾:本当の愛は「ギブ」から始まる

「こんなダメな自分でも、それでも愛してほしい」。 そう願ったことはありませんか? 僕は、何度もそう思ったことがあります。 過去の自分を振り返ると、いつも「自分には価値がないから、誰かに愛されるわけがない」と卑屈になっていました。 でも、心のど…

他人に好かれないときも、自分の価値は変わらない話

片思いでも、逆でも。自分は好きだけど相手はそうでもない。 そんな温度差を感じる瞬間、誰にでもありますよね。 こういうとき、人はどうしても「自分には価値がないのでは…」という感覚に飲み込まれ、孤独感や欠乏感に支配されてしまいがちです。 ネガティ…

結婚論 ― 幸せな結婚とは何か【完全版】

1. 結婚の定義 結婚とは、二人の関係性を基盤とした最小単位の社会を創生する行為。 この社会(家庭)は、外部社会とは異なる役割を持ちます。 外部社会:競争、課題解決、生産性を重視 内側社会(家庭):回復・癒し・安心の提供を役割とする 結婚にふさわ…

結婚相手を選ぶチェックリスト|愛と能動性を見抜く実践指針

結婚を考えるとき、多くの人が「優しい人がいい」「価値観が合う人がいい」といった基準を思い浮かべると思います。 しかし、実際に結婚生活を続けていくと、表面的な優しさや一時的な価値観の一致だけでは、家庭という内部社会は安定しません。 僕がこれま…

結婚の核心とは?唯一無二の内側社会を築くために必要な条件と行動指針

これまで「結婚とは何か」「幸せな結婚の条件とは何か」というテーマを掘り下げてきましたが、今回はその総まとめともいえる「核心」についてお話ししたいと思っています。 この記事では、結婚生活の本質をシンプルに捉え直し、それを僕たち一人ひとりの行動…

幸せな結婚の条件 ― 結婚論から導く4つの結論

結婚について考えるとき、僕たちはつい「理想の相手」「経済力」「安定」といった外面的な条件に目を向けがちですが、本当に幸せな結婚生活を送るためには、それ以上に大切な要素があります。 僕が考える「結婚論」では、結婚を単なる制度や形式としてではな…

内部社会の特性 ― 家庭は外界で疲弊した心を回復させる唯一の空間

結婚生活を考えるとき、多くの人は「一緒に暮らす」「子どもを育てる」「経済的に安定させる」といった表面的な側面に目が向きがちです。 しかし、僕が考えてきた結婚観では、家庭という空間の本質的な役割はそれだけではあないのです。 家庭とは、社会の中…

パートナーに求める一次条件・二次条件 ― 結婚生活を支える本質的素質と基盤能力

結婚を考えるとき、多くの人は「外見が良い」「収入が高い」といった条件に目を奪われがちですよね。 しかし、僕が観察と考察を通じて感じるのは、結婚生活の幸福は表面的な魅力では決まらないということです。 そうではなく、本当に重要なのは、家庭という…

社会運用能力 ― 結婚生活を支える力

今回は、結婚生活を単なる形式としてではなく、安定した家庭という小社会として機能させる力についてお話しします。 結婚後の幸福は、資金やルール、人材といった基盤だけでは成立しません。 それを実際に運用し、日常生活に落とし込む力が必要です。 ここで…

家庭運営の基盤 ― 幸せな結婚に必要な3つの最低条件

今回は、結婚生活を単なる形式として終わらせず、安定的で幸福な家庭を築くために必要な基盤についてお話ししたいと思います。 結婚を過程として捉えたとき、家庭は小さな社会として機能する必要があります。 しかし、理想だけでは家庭は運営できません。 現…

結婚は目的ではなく過程 ― 幸福を育む内部社会の視点

今回は、結婚を「人生のゴール」として捉えるのではなく、過程として考える重要性についてお話ししようと思います。 多くの人は結婚を目標に置きがちですが、僕の考えではそれは間違った結果を生むことがあります。 結婚はあくまで、二人で創る内部社会をよ…

結婚の定義 ― 内部社会としての家庭の意味

結婚という道を選んでも、結果離婚へと向かってしまったり。 結婚は人生の墓場だという人も少なくない中で、どことなく不幸なイメージもある結婚について、どうすれば結婚というものは幸せなものになるのか。 今回は哲学や心理学を交えた僕自身の視点から、…

自分の意見に自信が持てないあなたへ

の意見に自信が持てなくて、どうしても発言に怯えてしまう。 そんな経験をしたことがある人は、少なくないのではないでしょうか。 特にアダルトチルドレンをはじめとした「生育環境でありのままの自分を受け入れてもらえなかった人」はこの傾向が強く出やす…

正義は加害の許可証ではない ― 心理学・欠乏感から読み解く現代社会の問題

正義と加害の危うい関係 「正義」という言葉は、多くの人にとって価値ある理念として受け止められています。 社会秩序を守り、人々が共通の価値観を確認するために必要不可欠な概念です。 しかし現実には、この正義という理念が加害の免罪符として利用される…

承認欲求の正体と、自己完結型で満たす方法

僕たちは承認欲求を抱えて生きています。 誰かに認められたい、自分の価値を感じたい。 そんな欲求です。 でも、僕自身、自分の承認欲求が明確に分からずにいました。 「自分が求めているのは、所属・愛の欲求からくる『ありのままの自分を受け入れてほしい…

他人に期待してしまうあなたへ — 人生を受け身から能動へ

「他人に期待するな」とよく言われますよね。 でも、わかっていても心のどこかで他人に期待してしまう自分がいる。 人生に受け身で、自分の思い通りにならないかな、とつい願ってしまうのです。 しかし、この状態が続くと、心のストレスは非常に大きくなりま…

人生の主導権は、僕たちの手の中にある

最近、外部の影響に振り回されることが多くて、自分の未熟さを改めて感じました。 振り回され始めると、どうしても自己中心的な思考になってしまい、心が疲れてしまうんですよね。 まるで人生の主導権が他人に握られているような感覚です。 僕も久しぶりにこ…

我慢は本当に大人の行為なのか

「大人なんだから我慢しよう」 そう言われたこと、聞いたことがある人は多いと思います。 かつて私も職場の先輩からこの言葉を聞き、そのときは「なるほど、大人はそうあるべきなのか」と納得したものです。 しかし年月が経った今、私ははっきりとこう思いま…

人は何に価値を感じるのか

自分と向き合ったり、哲学的なことを考えていると、「価値」という言葉に引っかかることがよくあります。 どうして自分は他人に価値を認めてもらいたいのだろう。 どんな価値を認めてほしいのだろう。 そもそも価値とは何なのだろう。 今回はその疑問の中か…