こんにちは、たけうちです。
はじめましての方は、こちらの記事もご覧ください。
自己受容が大事だよとよくお伝えしていますが、自己受容は言われてすぐに出来るものではありません。
自己受容が出来ない方からすると、頭では分かっていても心がついてこない状態なのではないかなと思います。
自分を受け入れているつもりなのに、どうして受け入れられないのか。
そもそも受け入れられたとしたら、感覚としてどう変わるのか。
何も分からない状態で努力をするのは難しいことですし、辛いものです。
なので、できれば自己受容を進めるためにも、自己受容自体の理解を深めたいですよね。
今回の記事では、自己受容、特に現実を受け入れられた時に変わる感覚についてお話していきます。
少しでも参考になればと思いますので、ぜひ最後までご覧ください。
自己受容とは現実を受け入れること
自己受容というのは、ありのままの自分を受け入れることで、ありのままの自分を認めることで、ありのままの自分でいることを許可することで、ありのままの自分を直視することです。
ありのままの自分というのは、現実の自分であり、いい自分と悪い自分であり、事実であります。
つまり、現実を受け入れることこそが自己受容なのです。
これらを踏まえた上で、どうして現実を受け入れていくことが大切なのかというと、人は受け入れてないからこそ悩むし、苦しいし、ネガティブな感情を感じてしまうからなんです。
逆に言うと、受け入れていることは悩んで苦しんだりはしないということです。
例えば、みなさんは日本人であるという現実に悩んでいますか?
きっと過激な反日日本人の方でない限りは、悩んでいないと思います。
どうして悩んでいないのかと言えば、日本人であることを受け入れているからです。
日本人であることが恥であるとも思っていないし、悪いイメージがないので、違和感なく受け入れられているのです。
現実を受け入れているということは、こういうことです。
気が引けることもなく、堂々と自分が日本人であることができる。
自己受容しようというのは、あなたがコンプレックスに感じているような要素を、この状態を目指して受け入れていこうという話なのです。
もしもコンプレックスを日本人であることと同列の感覚にできたら、悩まなくなると思いませんか?
現実を受け入れるということは、悩みや苦しみからの救済でもあるわけです。
好きで悩み苦しみたい人はいませんよね。
なので、現実をしっかり受け入れていこうとお伝えしているわけです。
現実を受け入れるとは?
では現実を受け入れるとはどういうことか、例を挙げてご説明出来ればと思います。
みなさんは世界で一番暑い国をご存知ですか?
調べてみたところ、アフリカ北東部にあるジブチ共和国がそう言われているみたいです。
最高気温は71°で、平均は50°前後。日本に住む我々からしたら暑すぎる国だと思います。
さてここで質問です。
ジブチ共和国に生まれた人たちは、その暑さに悩み苦しんでいるでしょうか。
答えはNOです。
確かに暑いは暑いんです。
暑いのは事実だけど、それはもう変えられない事実だから、そういったものを受け入れて生きているんですよね。
どうしてこんな暑いんだだとか、どうして自分たちばかりこんな嫌な気持ちを感じないといけないんだだとか、そんなことは考えていません。
自分の今いる環境を受け入れ、それを当たり前にして生きているのです。
これこそが受容的態度なのです。
今のあなたが悩んでいるのは、ジブチ共和国に生まれといて、ずっと暑さに文句を言って悩んでいることと同じです。
悩んでいたって仕方ないし気にしたって仕方ないから、それが自分なんだと認めて、そんな自分でも良いんだと許してあげて、そのダメな自分で生きていくしかないのです。
現実を受け入れるというのは、それが当たり前なのだと認めることです。
そのダメな自分こそが自分であり、そんな自分でも良いのだと許すことです。
これが現実なのだと、現実を直視することです。
こうして肯定的に諦めることが出来たとき、人は現実を受け入れることが出来るのです。
可変性と不変性
世の中には変えられるものと変えられないものがあります。
自分は変えられるけど、環境、つまり周囲の世界は変えられません。
そして、時間軸で言えば今と未来は変えられても、過去は変えられません。
これが現実であり、事実であり、ありのままなんです。
受け入れがたいけど、認めたくないものがあるけど、変えられないものが存在しているというのが現実なのです。
この変えられないものをいつまでも嘆いていては、悩みは大きくなり、不安は募り、苦しみは続いていくばかりなんです。
変えられるものは変えていけばいいのです。
周りの環境や過去は変えられないとしても、自分の生き方は変えられるのだから、変えられるものを変えて生きていくしかないのです。
ジブチ共和国の人たちは生まれた場所の環境は変えられません。
この脅威的な暑さは変えられません。
だから、それを受け入れていく。自分の人生の一部として認めて、受け入れて生きていく。
可変性のあるものと不変性のあるものを見極め、可変性のあるものは変えていき、不変性のあるものは肯定的に諦める。
こういった姿勢が現実を受け入れるために大切なんです。
現実を受け入れた先に
では、このように現実を受け入れるとどうなるのでしょう。
受け入れると、ではその事実を踏まえてどう生きるのか、という姿勢に変わっていきます。
どれだけ過酷であってもそれに適応して、最善の策を取ろうという姿勢で生きていくようになるんですね。
ジブチ共和国では始業が7時ころで、午後の1時ごろには終業し、一番暑くなる時間帯は室内等で過ごすのが一般的だそうです。
暑い中でどう生きていくかを考えた結果がこの生活なんですね。
自分の周りの環境が悪くて悩んでる、自分の過去が悪くて悩んでる方は、ジブチ共和国のこの困難に対する適応力、受け入れ方を参考にしてみるのがいいのではないかなと思います。
いつまでも暑くて苦しい辛いと嘆いてるのではなく、暑いなら暑いなりに自分たちが1番心地よく生活できる方法を探すのです。
例えばあなたが目が悪いことを気にしているとしましょう。
ですがもう視力は回復しません。
視力は回復しないのだから、眼鏡をかけるしかないのです。
例えばあなたが身長が低いことを気にしているとしましょう。
ですがもう身長は伸びません。
これ以上身長は伸びないのだから、ヒールを履くしかないのです。
この現実を受け入れていく感覚を、自分の人生に落とし込んでいくことで、今の悩みや苦しみを解消していくことができるでしょう。
大切なのは、その現実を、事実を抱えた自分がどう生きるかです。
まとめ
現実を受け入れることが自己受容となり、自分の人生を好転させていきます。
そのためには自分の悩みが可変性のモノか不変性のモノかを見極め、可変性のモノであれば行動し、不変性のモノであれば肯定的に諦める必要があります。
あなたが抱えている弱点は、確かに弱点かもしれません。
ですが、それが現実であり、事実であり、ありのままのあなたなのです。
それでもいいじゃないですか。
ダメなあなたでいいじゃないですか。
そんなあなたで生きていけばいいじゃないですか。
ダメならダメなりに、そこからどう生きるかを考えて、充実した人生を送ることだってできるのです。
全てはあなた次第なのです。
少しずつ受け入れて、前を向いて歩いていきましょう。
どんなあなたも、弱点を抱えているあなたも、それも含めて素敵な存在ですよ。