こんにちは、たけうちです。
はじめましての方は、こちらの記事もご覧ください。
恥をかくことを避けたり、馬鹿にされることに強い嫌悪感を感じたり、ダメな自分を認められないという傾向がある人を、プライドが高いと表現します。
なんとなく自分じゃないかと心当たりがある方もいるでしょう。
自分に当てはまらなくても、あなたの周りに一人くらいはいるかもしれません。
こういった傾向があると、物事に挑戦することを避けるようになってしまったり、他人に負けることを極度に恐れるようになってしまい、人生においてマイナスな要因になることが多いでしょう。
では、どうして人はプライドが高くなってしまうのでしょうか。
どうしたら余計なプライドを脱ぎ捨てることが出来るのでしょうか。
今回の記事では、プライドが高い人の心理についてお話していきます。
ぜひ最後までご覧ください。
プライドとは何か
そもそもプライドとはなんなのでしょうか。
プライドというのは、日本語に訳すと誇りです。
つまりプライドというのは、自分に誇りを持つということです。
よく職人さんがプライドをもって仕事をしているなんて言いますが、あれは自分の確かなスキルを信じているから、それが誇りになっているのでしょう。
さて、これが本当のプライドだとして、我々が感じるプライドの高さとは何なのでしょうか。
馬鹿にされたり、他人の前で失敗するのを避けたり、失敗を認められなかったり、言い訳が多かったり。
僕たちはこういった傾向がある人をプライドが高い人と表現しますが、こういった「プライドの高い人」は本当はプライドが高いのではなく、「現実の自分を受け入れられない人」なのです。
本来の意味でのプライドとは全く違い、現実から目を背け続けている人を僕たちはプライドが高い人と呼んでいます。
2種類のプライド
プライドは2種類に分類されます。
一つは自己肯定型のプライド、もう一つは自己否定型のプライドです。
僕たちはプライドが高いとネガティブな意味で使うので、プライドが高い人に対して悪い印象を持ってしまいますが、本来自分自身にプライドを持つことは自分を肯定していく上でとても大切なことなのです。
自己肯定型のプライド
自己肯定型のプライドとは、自分自身に誇りを持っていて、自己受容感の上に成り立っています。
それは自分に対する確信的な信頼です。
例えば、職人として何年もお客様を満足させてきた自分の実力に誇りを持っている人は、その自分の積み上げてきた過去や実績、結果を出してきた自分の実力が素晴らしいものだと確信しているのです。
自分を尊敬し、光栄に思う心が、自己肯定的なプライドなのです。
自己否定型のプライド
それに対して我々が日常的に使うプライドというのは、自己受容の真逆の存在です。
本当の自分を受け入れたくないから、現実の自分を認められないから、プライドの皮を被った自己否定が顔を表すのです。
もし自分がプライドの高い人だと思っている方がいましたら、是非考えてみてください。
自分は本当はプライドが高いんじゃなくて、現実の自分を受け入れていないだけじゃないかと。
僕自身、昔はプライドが高い人間でした。
具体的には、歌が苦手だから人前で歌わなかったり、ふざけてボケたりするのも避けたり、失敗を認められなかったり、イジられるとムカっときたり。
これってプライドが高いんじゃなくて、全部自己否定ですよね。
歌が下手な自分を受け入れていないから、人前で歌うことはしない。
ボケて滑る自分を受け入れていないから、人前でボケることはしない。
失敗した自分を受け入れていないから、そもそも挑戦しない。
イジられるような自分の弱点も受け入れられていないから、自分の弱みは晒さない。
全て現実の自分を受け入れていないことが原因で、プライドが高くなっていました。
現実の自分は歌が上手くはないし、毎回面白い訳でもない。
良く間違いも犯すし、弱点だって抱えています。
そんな弱さを持っている存在であることを、僕たちは認めなければなりません。
そんな自分を受け入れることが、偽りのプライドを無くしていく第一歩になるのです。
そして自分を受け入れたら、その先に本物のプライドが見えてくるのでしょう。
行動力を取り戻せ
自己否定型のプライドを持つと、自分が傷ついたり恥をかくことを回避しようとするため、結果的に行動力が減少していきます。
やりたいと思ったこともやれなくなり、人生の可能性がどんどんと閉じていくのです。
だからこそ、自分のプライドを自己否定型から自己肯定型に切り替えていく必要があります。
そのためには、自分を受け入れることと、自分が確信できるものを見つけることが大切です。
まずは自己否定型のプライドを捨てるために自分を受け入れましょう。
恥をかきたくない、傷つきたくないという心理は、ダメな自分を受け入れない姿勢から生まれます。
なので、ダメな自分を受け入れてしまえば、そういったブレーキを外すことが出来るのです。
ダメであることは悪いことではありません。
過去にダメな自分を否定されてきたり、認めてもらえなかったりすると、ダメな自分は
悪であるという認識が生まれます。
だからダメであると感じてしまうことは仕方のないことなのですが、現実は違います。
ダメであることは当たり前なのです。
ダメな部分を抱えているのが人間で、完璧な人間は存在しません。
ダメな自分は当たり前なのだから、ダメな自分を許し、受け入れることは何も間違っていないのです。
まずは安心して自分を受け入れていくこと。
そうしたら、次に自分が確信できるものを見つけることです。
自己肯定型のプライドは、自分を尊敬することであり、その尊敬は、自分にはこれがあるという肯定的な確信が持てるものから生まれます。
自分のスキル、生き方、経験など、自分を肯定できるものを見つけることで、自分を尊敬し、誇りを持てるようになるのです。
僕自身、物事の継続が苦手で、今まで続いたことはありませんでしたが、このブログはリライト作業中の現在(2024 2月20日)、一年ほど続いています。
このことは自分は継続できるんだという肯定的な確信を生み、ブログが自分の誇りとなりました。
みなさんも、1つや2つ、自分が誇りに思えるものがあると思います。
それを自分の核にして、自分を成長させていくことが大切です。
まとめ
プライドが高いと言われる人は、自己肯定型のプライドではなくて、自己否定型のプライドをもっています。
それは自分を誇りに思っているのではなく、反対にありのままの自分を受け入れられていないということです。
現実の自分、ありのままの自分を、しっかりと受け入れてあげましょう。
ダメでもいい、ダメである自分こそが本当の自分なのだと、ダメな自分に居場所を与えてあげるのです。
自己否定型プライドは、行動力を落としてしまいます。
自分の人生の可能性を広げるためにも、自己肯定型のプライドに切り替えていきましょう。