こんにちは、たけうちです。
はじめましての方は、こちらの記事もご覧ください。
行動が出来ずに悩んでいるという人の中には、損失に対して強い抵抗がある人がいます。
過去の僕もそういった感覚があり、いまこそ大分弱まってきていますが、行動できない人間の代表でした。
損失に対する恐怖は人生から深みを奪い、淡白な人生へと導いていきます。
なので、可能であれば僕たちは損失に対する抵抗を弱め、人生の可能性を広げていくことが大切なのではないかと思うのです。
では、どうしたら損失に対する抵抗を弱めていくことが出来るのでしょうか。
そこには、損失に対する捉え方が関係しているのでした。
今回の記事では、損失の価値についてお話していきます。
ぜひ最後までご覧ください。
損失に対する恐れ
僕たちの人生が上手くいかない理由、満足いく人生が送れていない理由の一つとして、損失に対する恐れがあるということが挙げられます。
誰だって損をすることは嫌でしょうから、こういった気持ちになることは仕方がない部分もあるでしょう。
ですが、そういった感情が強まり、損失回避の意識が強くなっていくと、自分の行動がその損失回避意識に乗っ取られ始め、自分の行動基準が損失回避を軸としたものになっていくのです。
そして、その損失回避意識を生み出しているのが、コスパ至上主義であると考えています。
自分がどれだけ損をせずにコスパ良く、エコに生きることが出来るのかという視点で生きてしまうと、損失回避意識が強まっていってしまうのです。
コスパ至上主義にとって損とは欠乏ですから、この欠乏から逃れるために、あの手この手でその欠乏から逃げようとしていくのです。
そしてその結果、人生が上手くいかなくなる原因を生み出していきます。
行動力の低下
損失回避を行動基準の軸に設定していくとどうなるかというと、行動力が大きく低下します。
行動をする際に、その行動によって損失が起きる可能性があるものは避けたいという気持ちが生まれますから、安全な行動しか選択することが出来なくなり、結果リスクのある行動というものはどんどん避けられていってしまうのです。
この行動をしたらお金を損するかもしれないと思ってしまえば、本当は欲しいものよりも評判のいいものを優先して購入してしまうでしょう。
この行動をしたら失敗するかもしれないと思ってしまえば、本当はやりたいことよりも確実に成功することばかりを優先してやってしまうでしょう。
自分の快適な空間、コンフォートゾーンから出ようとせず、居心地の良い選択ばかりをするようになってしまうので、こういった生き方は、損失こそしないとしても利益を得ることもできない、成長の生まれない生き方になっていくのです。
損失の価値
損失を恐れ、安全な選択ばかりをする生き方は、現状維持的な生き方であり、そこに可能性を見い出すことは難しくなってきます。
今の生き方に心の底から満足しているのであれば現状維持でも問題はないでしょうが、ほとんどの人は妥協して満足している人はいたとしても、心の底から満足は出来ていないでしょう。
そういった、本質的に満足できていない人たちに必要なのは、損失に対する認識を改めということです。
今現在人生がより良い方向に進んでいないとしたら、あなたの損失の定義を再定義する必要があるのです。
損失が悪いものとして考えられているのは、それが欠乏感に繋がるからです。
時間、お金、人間関係、所有物など、僕たちはそれらが欠乏することを恐れます。
僕自身料理が全然出来ないので、ここ最近自炊を趣味としてやっているのですが、よく分からない食材を使ってみるという行為ができませんでした。
どうしてそういった冒険的な選択がとれないのかと言えば、もしも失敗して変な料理が出来たら嫌だなという損失回避の意識が働いていたのです。
では、ここで仮によく分からない食材で料理をした結果、納得のいかないものが出来上がったとして、その損失には価値がないのでしょうか。
確かに損失は起きるかもしれませんが、その損失から得るものもあるのです。
損失とは経験値なのです。
確かにお金は失ったかもしれませんが、その損失からか経験値を得ているのです。
僕たちは最初からなんでもできるわけではありません。
どんなにすごい人間でも、最初はみんな出来ない所からスタートしているのです。
損失の壁を繰り返し、その都度その損失から経験値を得ることによって、最終的な利益へと繋げていっているのです。
ですが、損失回避意識が強い人たちは、何故かこの損失からの学習をスキップして結果のみを得たいという願望を持っています。
損失からの学習という大きな価値に見向きもせず、輝かしい結果のみを求めているから、結果を得ることが出来ない行動をとることに戸惑ってしまうのです。
僕たちは無敵のヒーローではないのです。
名もなき勇者として、損失から経験値を得て、レベリングをする他ないのです。
損失は利益のための投資
損失はすべきなのです。
そこから僕たちはたくさんのことを学び、より良い人生を作り上げていくのです。
損失を積み重ね、学んでいった先に利益はあるのですから、損失は利益のための投資にすぎないのです。
損失を投資し続けて利益を得るというのが、本来の戦い方なのです。
漫画やアニメ、映画での主人公は最初から恵まれた才能があったり、失敗を重ねることなく強敵を倒していく姿が描かれているので、そういった姿こそが正しく見えてしまっているかもしれません。
ですが、そんなものは偶像でしかありません。
本来僕たちが辿るべき道順は、損失を多く繰り返し、その損失の先にある利益をつかみ取るというだけなのです。
損失を避けるのではなく、むしろ損失を楽しむ姿勢こそが、僕たちの人生を大きく広げていってくれるのではないでしょうか。
まとめ
損失にネガティブな印象を抱えていると、その感情が行動を抑制し、人生の可能性を大きく狭めてしまいます。
損失とは悪いもののように捉えられがちですが、本来は成長のために必須の栄養なのです。
この栄養を摂取することなしに、大きくなっていくことは不可能なのです。
損失を回避せずに、むしろ積極的に損失していきましょう。
損失によって得られる経験値に焦点を当てていくのです。
あなたは失敗をせずに成功できるほど大した人間ではないのです。
そんな人間いないのです。
地道に損失を積み重ねていきましょう。
損失をしたときに、自分を責めるのではなく、よくぞ損失をしてくれたと自分を称えるのです。
そういった、損失に対する肯定的な姿勢が、あなたの無彩色の人生を有彩色な人生へと変えていってくれるでしょう。
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一緒に人生をより良くしていきましょう。