【脱不幸論】自分だけの人生を。

自己理解、自己受容を通してなりたい自分になるお手伝いを。

子どもの人生のレールの敷き方

こんにちは、たけうちです。

はじめましての方は、こちらの記事もご覧ください。

 

www.takeuchipsychology.com

 

悩み相談を受けていると、親が敷いたレールの上を生きてきてしまったという話を耳にします。

自分の人生ではなく他人の人生を生きることは、自分の幸せとは全く違う方向に進んでしまうのでやめなければなりません。

しかし、小さい頃にレールが敷かれてしまっていると、それがおかしいと気づくことは出来ないですし、気づいたときには進むところまで進んでしまっていることも多いです。

 

この問題を解決するには、親世代が正しいレールの敷き方を理解し、子どものためになるレールの敷き方をしていく必要があります。

そして、レールの敷かれた人生を歩んできてしまった人も、自分が敷かれたレールの上を生きてきたことを理解し、そこから自分が本当に進みたい道を見極め、自分で新しいレールを敷いていくという工程に入っていかなければなりません。

 

そこで今回の記事では、どのようなレールの敷き方が正しいのか、どのようにして自分のレールを敷いていけば良いのか考えていきたいと思います。

ぜひ最後までご覧ください。

 

 

 

正しいレールの敷き方

親の敷いたレールが良くないという風潮がありますが、親がレールを敷くこと自体は何も問題ありません。

子どもにはまだ自分の人生に責任を持つ能力もないですし、人生を未来へ進めるための道は親が用意する必要があります。

それが保護者と子どもの関係です。

 

では、親の敷いたレールの何が問題なのかというと、親が勝手に行き先を決めていることが問題なのです。

 

親がそもそも自分の幸せの形というものを持っていなく、例えばお金持ちが幸せであるだったり、いい会社に入ることが幸せであるというような、他人軸的幸福感しか持っていないのです。

だから子どもには子どもの幸せの形があるということが分からず、そういった価値観を押し付けてしまい、勝手にレールを敷いてしまうのです。

 

また、親が引きずっている欠乏感を、子どもに果たさせようとしている場合もあります。

自分は大学に行けず欠乏感を感じているとなると、それは子どもにとっても不幸であると考え、自分の代わりに大学に行かせようとするのです。

そこに子どもへの思いはなく、親が見ているのは自分のコンプレックスであり、過去の傷跡なのです。

 

大切なのは、子どもが望んでいるかどうかです。

そのレールに子どもの意思というものが反映されているかということです。

 

親が望む方へレールを敷いていくことは正しいとは言えません。

なぜならそれは相手の意思を尊重できていないからです。

 

正しいレールの敷き方というのは、子どもに選択肢を与え、子どもが進みたい方向にレールを敷いていってあげることです。

勿論子どもですから、間違った選択をすることもあるでしょう。

ですが、そのレールから転げ落ちないようにそのトロッコに同乗し、目的地まで安全に辿り着けるよう寄り添うことが、本来の親の役目なのです。

 

レールを敷かれて生きてきた僕たちがすべきこと

もしも自分がレールを敷かれて生きてきたタイプなのであれば、今から自分で自分のレールを敷くことです。

 

敷かれてきた過去は変えられません。

もうそれは甘んじて受け入れるしかないのです。

 

ですが、これから先は自分の手で変えられるのです。

もしもあなたが成人して、自分の人生に責任が取れる状態なのであれば、もう自分でレールを敷いていっていいのです。

 

確かに社会的な規範や価値観で見れば、あなたは幸せなのかもしれません。

ですが、あなた自身の幸せとは全くの無関係なのです。

 

きっとレールの上で過ごしていた人にとって、本当に自分がやりたいことを今すぐ言うことは難しいかもしれません。

それは、自分の自由を尊重されず、自分の意思を持つことを許されずに生きてきたから当然なのです。

 

ですが、今から自分と向き合えば、きっと本当の幸せが見つかります。

お金持ちであることや、社会的地位に固執する必要のない、自分が本当に喜ぶことが出来る幸せを見つけることができるのです。

 

最初は小さいことからでもいいのでレールを自分で敷いてみることです。

仮にあなたが実家暮らしで、毎晩ご飯を作ってもらっているとしたら、まずは自分で食べたいものを食べてみましょう。

食卓のメニュー1つとっても、小さなレールなのです。

 

レールを敷くということは、自分で選択するということです。

流されるように生きるのではなく、自分でハンドルを握り、自分自身で進みたい方向を選ぶということです。

 

そうやって1つ1つの行動を自分が選択していくことが、自分の人生を生きることに繋がっていくのです。

 

 

 

まとめ

親がレールを敷くというのは、本来は行きたい方向へ並走してレールを敷いてあげることです。

親が先回りして勝手にレールを敷くことではありません。

それは、子どもにとっての幸せの形というのは、親が決めるものではないからです。

 

この問題は親が自分の幸せを持っていないことが根本の原因なのです。

 

でも、そういう親に育てられた過去を変えることは出来ません。

僕たちに出来ることは、今を変えることだけなのです。

 

自分で自分のレールを敷きましょう。

自分にとっての幸せとはなにかを明確にしましょう。

 

そして、僕たちが子どもを授かったとき、子どもの幸せを尊重してレールを敷くことが出来る大人になるのです。

この辛さを子どもたちに引き継がないよう、僕たちが精神的に成熟すること。

これがなにより大切なのだと思います。