こんにちは、たけうちです。
はじめましての方は、こちらの記事もご覧ください。
愛というのは人生を幸せに生きていくために非常に大切な要素となります。
人間関係を良好にするうえでは、欠かせないものだからです。
ですが、愛は非常に曖昧です。
愛は目に見えない、形のないものなので、抽象的になってしまうのです。
だから人それぞれ愛の定義も違うし、愛とは何かが分からないのです。
愛とは、幸せを願う気持ちであり、興味関心であり、相手に与える姿勢であります。
勿論これだけが正解とは言い切れませんが、これも一つの愛の定義であると理解してもらえるといいかなと思います。
さて、この人生をより良くするために必要な愛ですが、みなさんは自分が愛を持っていると思いますか?
自分は愛に溢れていると自信をもって言える人は少ないでしょう。
ですが、実は僕たちは誰しもが愛をもっています。
綺麗ごとのように聞こえるでしょうが、これは紛れもない事実です。
では、どうして僕たちは愛を持っているのに、自分は愛のない人間だと感じるのでしょう。
それは、愛のベクトルが関係しているのです。
今回の記事では、愛のベクトルについてお話していきます。
愛にはベクトルがある
愛にはベクトルが存在しています。
自分に向いているベクトルと、他者に向いているベクトルです。
愛というものは常にあなたの中にあり、必ずどちらかのベクトルに従って自身の行動をコントロールしています。
例えば、あなたがデパートで迷子の子どもを見つけたとしましょう。
そんなときあなたはどういった行動をとるでしょうか。
不審者として間違えられたくないから、関わらないよう、見て見ぬふりをするのか。
それとも、自分の善意に従い、子どもを迷子センターまで連れていくのか。
ここで愛がどちらを向いているかで行動が変わるのです。
愛が他者に向いている人は、相手の幸せを優先するので、子どもを迷子センターまで連れて行くでしょう。
しかし、愛が自分に向いている場合、自分は不利益を被りたくないと感じ、見て向ぬふりをするはずです。
どちらも愛は存在しているのです。
ですが、一方は相手の幸せを、もう一方は自分の幸せを優先しているという違いで、行動が変わってしまうのです。
一般的に他者に向いた愛を僕たちは愛と呼び、自身に向いた愛を愛とは呼ばないので、自分にばかり愛が向いている人は、本当は愛が存在しているのに自分には愛がないと感じるのです。
僕たちは、この他者に向けられた「愛」と自分に向けられた「自己愛」を理解することで、自分が意識的に愛のベクトルをコントロールできるようになるのです。
どちらの愛が幸せなのか
愛も自己愛もベクトルが違うだけで、本質的には同じ愛です。
相手の幸せを願うか、自分の幸せを願うかの違いです。
本質的には同じ性質の愛なら、どちらのスタンスで生きてくことが望ましいのでしょうか。
自分の人生なのだから自分を優先して生きていった方が良いようにも思えますが、自己愛的に生きるよりも、他者へ向けた愛を大事にしていく方が結果的に幸せになれるのです。
まず前提としてどちらも本質的には愛なので、愛が満たされれば、結果的に幸福感を得ることが出来ます。
具体的に好きな人に対しての愛の違いを見ていきましょう。
あなたが好きな人に対して、自己愛的な愛のベクトルで関わるとすれば、好きになってほしい、デートに誘ってほしい、告白をOKしてほしいといった自分が幸せになることを第一に考えるでしょう。
こういった動機は自分だけの幸せの為であり、相手の幸せを考慮していないことが分かるかと思います。
ですが、愛のある行動は相手を見ています。
他者への愛のベクトルで関わるとすれば、自分の好意をまっすぐに伝えるでしょうし、相手が喜ぶお店に連れて行ってあげたいと誘うでしょうし、相手が乗り気じゃなさそうなら自分本位にデートには誘わないでしょう。
常に相手が中心で、相手が喜ぶことをしてあげたいと考えます。
これは、与えることが喜びであるので、相手に与えるだけでも自分は幸せになれますし、与えられた相手も幸せになれるのです。
自己愛的なベクトルの愛は自分しか喜びを味わえないのに対し、他者への愛は自分と他者の両方が喜びを感じられるのです。
どっちにしろ幸せになれるのであれば、そして自分の中にどうせ愛があるなら、他者に愛のベクトルを向けた方がいいと分かるかと思います。
ベクトルの向きを変える
日頃の行動の動機を思い返してみてください。
自分にばかりベクトルが向いていることに気づく人も多いでしょう。
ですが問題はありません。
自分の動機が自己愛的であるなら、その向きを変えるだけなのですから。
常に自分の行動の動機を観察しましょう。
どうして自分はこの行動を選んだのかをじっくり眺めることです。
もしもそこで自分本位な自己愛的な動機を見つけることが出来たら、意識を相手に移すのです。
この人は何をしたら喜んでくれるだろう。
この人が求めているものは何だろう。
相手を中心に思考を進め、新しい動機を生み出すのです、
動機が変われば行動も変わります。
相手を中心とした思考を繰り返していくと、その思考方法が癖になり、あまり意識しなくても相手中心に物事を考えられるようになるのです。
そうやって相手の喜びを自分の喜びに変えていくことで、愛のある生活が送れるようになるでしょう。
まとめ
自分の為ではなく、人のために生きましょう。
それは愛のある生き方であり、それが結局は自分の幸せとなるからです。
あなたは愛を持っています。
誰しもが愛を持っています。
愛のない人なんて存在しません。
ただ、愛が向いている方向が違うのです。
自分に愛を向けるのではなく、他者に愛を向けましょう。
誰かに愛を与えれば、巡って自分に返ってくるものです。
誰かに与えることは損をするのではありません。
得しかないのです。
誰かに与えられること自体が幸せなのに、さらにそれが巡って自分に返ってくるのですから。
何かを考えるとき、相手を中心に考える思考の癖をつけること。
そのために自分の愛を観察し、どちらに向いているのかベクトルを確認すること。
こうした愛に対する姿勢が、あなたの人生をより良いものとするのです。