【脱不幸論】自分だけの人生を。

自己理解、自己受容を通してなりたい自分になるお手伝いを。

自己実現するってどういうこと?

こんにちは、たけうちです。

はじめましての方は、こちらの記事もご覧ください。

 

www.takeuchipsychology.com

 

このブログではさんざん言っている、自己実現というワード。

 

欠乏動機ではなく自己実現動機に基づいて、本心からなりたい自分を目指すことこそが、自己実現だと僕は思っています。

 

自己理解、自己受容に関してはたくさん触れてきているのに、自己実現に関してはあまり触れてこなかったなと感じたので、改めて自己実現について解説しようと思いこの記事を作成している次第です。

 

自己実現とはどういうことなのかがイマイチしっくり来ていない人が、この記事を読んで何かを得られればと思っていますので、ぜひ最後までご覧ください。

 

 

 

欠乏動機とは

冒頭でも触れたように、自己実現とは、欠乏動機ではなく自己実現動機に従ってなりたい自分を目指していくことですが、理解しやすいように欠乏動機と自己実現動機を理解するとことから始めましょう。

 

欠乏動機というのは、不足、不満、不安といった感情から、足りないものを満たそうとする動機です。

 

愛が足りない。

お金が足りない。

物が足りない。

 

意識的、無意識的に心の中で感じるこういった欠乏を人は満たそうとします。

 

例えば愛が足りないと感じる人は、愛を得るために様々な行動を起こします。

自分の容姿を磨いたり、社会的地位を得ようとしたり、何か物を所有することで力をアピールしたり。

愛を得るために、欠乏感を埋めるために努力をするのです。

もしかしたら、心当たりのある人もいるかもしれませんね。

 

なぜ欠乏動機はダメだとされるのかと言うと、欠乏動機で行動すると、いつまでも心が満たされることはなく、その動機が強化されていくからです。

 

欠乏感を満たすために努力し、欠乏感を満たしたと思うと、今度は別の部分に欠乏を感じ、それを埋めようとしてしまいます。

 

例えば、フリーターが正社員の地位を求めて行動をしたとします。

彼がなぜ行動したのかと言えば、フリーターよりも正社員の方が他人から認められるからです。

彼はその仕事がしたくて結果的に正社員になったのではなく、周りに認めてもらうために正社員になりました。

これは承認の欠乏による行動です。

 

彼がもし、無事正社員になったとしましょう。

一時的に心は満たされるかもしれませんが、次第に次の欠乏が訪れます。

今度は、正社員の中でも給与の低い自分に欠乏を感じ始め、収入という部分をなんとかしようと行動し始めるのです。

 

結局、正社員という目標から収入という目標に入れ替わりはしても、根底にあるのは他者からの承認であり、欠乏を見続けている限りこの欠乏感からは逃れられないのです。

満たしても満たしても、終わりなき欠乏を埋めるための人生が続いていくのです。

 

そして、行動は裏の動機を強化します。

行動すればするほどその動機というのもは強化されていくので、欠乏感を埋めようとすればするほど、あなたの欠乏感は強化されていき、渇望に飲み込まれた人生になっていくのです。

 

だから、欠乏動機で行動してはいけないのです。

欠乏を見れば見るだけ、あなたは幸せに向かうことはできないのです。

 

なのでそこで大切にしたいのが、自己実現動機です。

 

自己実現動機

自己実現動機とは、何か足りないものを埋めるための動機ではなく、ただ自分がそれをすると満たされるからするという動機です。

 

例えばダイエットをするにしても、欠乏感からダイエットをする人は太っている自分は受け入れられない、好かれないからダイエットをします。

しかし、自己実現的にダイエットをする人は、太っている自分でも認められるし、太っている自分も好きだけど、自分の理想はすらっとした自分だから、その自分を目指してダイエットをします。

 

似ているようですが、この自己実現動機には自己否定がないのでストレスがなく、辛い思いをせずに取り組むことができるのです。

また失敗したとしても、太っている自分も好きなので、特に嫌な思いをすることはありません。

何かを得ようと努力はしますが、それがないと認められないなどとは考えていないので、その願望に対する執着が少ないのです。

 

ただストレスもなく幸せに欲しいものを追いかけることができる、これが自己実現動機の良さであり、僕たちが自己実現的に生きた方がいい理由なのです。

 

では、どうしたら自己実現動機を軸に生きることができるのでしょうか。

 

自己実現的に生きるには

まずは、欠乏感を見ることをやめることです。

あなたが感じている欠乏感を特定し、その欠乏感に正当性があるのかを吟味するのです。

 

例えば、結婚できないことに不安を感じていて、相手を見つけたいと感じているとします。

結婚というのは、本来一生を添い遂げたい人がいるから結婚という手段をとるのであり、結婚をするためにパートナーを探すものではありません。

ですが、なぜが結婚というものが必要だと感じている。

もしかしたらそこには、欠乏感があるのではないでしょうか。

 

周囲が結婚していない自分を認めてくれない気がしている。

そんな自分は受け入れられず、馬鹿にされる気がする。

寂しいやつだ、哀れなやつだと思われる気がする。

 

だからこそ、認めてほしいという欠乏感が暴れだし、あなたを結婚するための行動に駆り立てるのです。

 

ですが、よく考えてみてほしいのです。

本当に結婚をする必要があるのでしょうか。

結婚をしていないとあなたに価値がないのかと言えばそうでもないですし、世の中結婚をしてない人なんてたくさんいるわけです。

 

ですが、あなたは結婚出来ない人間はダメだという認識を持っている。

だから本来欠乏していないのに、欠乏を感じてしまうのです。

 

この欠乏感に、正当性はありますか?

本当に結婚しなければいけないのですか?

 

本当は、他人から馬鹿にされたくない、認められたい、受け入れられたいという気持ちなのではないですか?

自分の本心を理解することこそが、欠乏感から目を逸らすために必要な行動なのです。

 

そして大概、ないと思っているものは既にあります。

あなたがないと思っているだけで、本当はもうあるのです。

 

上記の例で言うなら、確かに結婚はできてなくても、そんなあなたは既に認められているし、受け入れられているし、馬鹿になんてされてないのです。

あなたがそう思われていると思っているだけで、誰もあなたを悪く思ってなんかいないのです。

 

自分の歪んだ価値観を捨て、事実をニュートラルに見ることで、欠乏ではなく充足に目を向けることができるでしょう。

 

そして、充足に目を向けられるようになってきたら、自分がどう自己実現したいのか、理解を深めていくことが大切です。

 

下の画像は、僕が作成した自己構成要素です。

自分という存在を要素で分解していくと、ざっくりこの要素に分解できます。

 

 

この要素それぞれで、どんな自分が好きなのか、どんな自分が心地良いのかを理解するのです。

「どうでもいい」という答えが出てきた場合、自分の中で自分の理解が進んでいないか、本当は理想があるけど、それを選択するのが嫌で避けている場合があります。

 

こういう自分が1番好きで、こんな自分なら心地よく生きられるというのを見つけてみてください。

 

僕たちは常により良い自分を求める生き物ですから、必ず理想の自分が見つかるはずです。

 

1つ注意点として、不変的なものを変えたいと願うことはやめましょう。

例えば肉体という要素で言えば、毛髪や体毛、体脂肪や筋肉は変えられる可変的要素ですが、骨格をベースとした顔や身長は不変的なものなので変えられません。

 

あくまで理想は可変性のあるものの終着点としておくと、現実的な理想を見つけることができます。

 

 

 

まとめ

自己実現とは、自分の心地よい生き方、自分の好きな生き方を実現していくことです。

自分の本心に従い、自分を抑圧せず、自分を大切にして生活をすることです。

 

そのためには欠乏に目を向けることを止め、欠乏を満たすだけの人生から抜け出さなければなりません。

ないと思っていたものは実はもうあったのに、それに気づけていなかっただけなのです。

そのことに気づくことです。

 

そして、自分を理解していきましょう。

自分は何が好きで何が嫌いか。

何が心地よくて何が心地悪いか。

自分の様々な要素で理解が進めば、おのずと自己実現に向かって歩んでいくことができるでしょう。

 

足りないものを満たすだけの人生を歩むのか、純粋な満足を求めて生きるのか、選ぶのは他でもないあなたですよ。