【脱不幸論】自分だけの人生を。

自己理解、自己受容を通してなりたい自分になるお手伝いを。

本当の自分を知られたくない理由

こんにちは、たけうちです。

はじめましての方は、こちらの記事もご覧ください。

 

www.takeuchipsychology.com

 

人間関係にいつも漠然とした不安を感じ、常にコミュニケーションに怯えていたり、自分のコンプレックスが露見しそうになると強い不快感を感じてしまうという人がいます。

 

コミュニケーションは本来喜びであるのに、その人にとっては負担でしかなく、コミュニケーションをとった後には大きい疲労感が押し寄せてくるのです。

 

どうしてコミュニケーション上で怯えや不安を感じてしまったりするのでしょう。

どうして自分のコンプレックスが露見することを恐れ、コミュニケーションが苦手となってしまうのでしょう。

 

これらの原因は、本当に自分を知られたくないという心理が関係しているのです。

 

そこで今回の記事では、本当の自分を知られたくない心理についてお話していきます。

 

 

 

 

自分を偽って生きる弊害

自分に自信がない人、自分に強い劣等感がある人、自分を愛せていない人など、ありのままの自分を受け入れられていない人は、本当の自分を相手に知られたくないという感情を持っています。

 

どうして本当の自分を知られたくないのかと言えば、本当の自分を知られたら落胆される、嫌われる、裏切られると感じているからです。

ダメと感じている自分を偽って仮面をつけて生きているから、このように感じてしまうのです。

 

あなたは自分のコンプレックスなどの弱点を気にせず晒すことが出来るでしょうか。

きっと全く気にせずに自己開示できるという人は少ないと思います。

 

僕にもコンプレックスはたくさんありました。

大学に行っていないことも、そこで人生に挫折しフリーターとして惰性で生きていたことも、容姿のあれこれまで、とにかくコンプレックスを抱えていました。

 

まだ自分を受け入れられていない頃の僕は、学歴の話になるとすごく嫌な気持ちになり話を逸らそうとしたり、そういったことを考えないようにゲームにのめり込んだりととにかくその話題から逃げるような行動が目立っていました。

 

そういったことを他人に開示することも嫌で、とにかく自分の話はしない、下手をすると嘘をついて誤魔化したりと自分にも他人にも不誠実な生き方をしていたように思います。

 

僕自身、本当の自分を知られることが怖くて仕方なかったのです。

周りから人々がいなくなってしまうのが怖くて、自分を偽り続けていたのです。

 

ですが、そうやって自分を偽り続けていても、求めていた好意が得られているにも関わらず、心が満たされることはありませんでした。

本当の意味で幸せになれることはありませんでした。

 

彼女が出来ても、仲良くしてくれる友達が出来ても、ありのままの自分で生きていない人は相手の好意を信用することが出来ません。

それは、好かれているのは偽りの自分だからであり、本当の自分が好かれている訳ではないことを分かっているからです。

 

そして、欠乏感を埋めるために自分を偽っているから、今度は得た好意を失う恐怖に襲われ始め、終わることのない不幸を味わうことになるのです。

 

なぜ自分を偽るのか

自分を偽るのは、本当の自分を知られたら落胆される、嫌われる、裏切られると感じているからで、裏を返せばそれだけ他人に好かれていたいと願っているということです。

 

どうしてそんなにも他人に好かれていたいのかと言えば、それは小さい頃にありのままの自分を否定されて生きていたからでしょう。

 

思い返せば僕も否定され続けてきた人生でした。

ダメな自分を責められて生きてきましたし、いじめの経験もあります。

僕の周囲の環境はとにかく自分を受け入れることはなく、あるべき自分で生きることを強制させていたのです。

 

そういった環境で育つと、規範的でなけらばならないだとか、普通でなければならないだとか、悪くあってはならないという観念を刷り込まれ、本当の自分を晒すことを躊躇させます。

 

ありのままで生きることは許されないのです。

ありのままで生きることは、あまりにも酷だった環境で僕たちは生きてきているのです。

 

受け入れてもらえなかった過去があるから、愛されたいという欠乏欲求は人よりも遥かに強い。

けど、愛されるにはありのままの自分では愛されないと錯覚している。

だから自分を偽ってしまうのです。

こうして良い自分を演じ始める人生が始まっていきます。

 

本当の自分を大切に

僕たちは誰よりも愛されたいのです。

そう願っているのなら、まずは自分自身で自分を愛することから始めましょう。

 

なぜなら、僕たちは既に愛されているからです。

だけどその既にある愛に気づくには、自分で自分を愛せないとその愛に気づくことは出来ないのです。

 

愛されるに値しないという認知を持ちながら、他者の愛に触れたところでその愛を僕たちは信用できません。

人は自分が信じているものしか信じれないのです。

 

例えばあなたが男性だとして、あなたは女性ですと言われて納得できますか?

その発言を信用できますか?

 

これと全く同じなのです。

どれだけあなたに向かって周りが愛していると伝えても、あなたが自分は愛されるという認識を持っていなければその愛を信用できないのです。

 

自分を信用できない人は他人も信用できないのです。

 

弱い自分も大切な自分なのだと受け入れて、自分の一部として認めることです。

ダメな自分にも良い自分にも等しく価値があると気づくことです。

 

その良い部分とダメな部分のデコボコ感が、自然な人間らしさなのです。

 

ありのままのあなたで

確かにありのままの自分で生きることは怖いかもしれません。

他人からの否定や、非難、拒絶が待ち受けているように思えます。

 

それはそういった環境で育ってきたのだから、そう感じて当然のことです。

そういった環境でその恐怖を感じるなという方が無理があります。

 

ですが、その価値観は間違っています。

世の中自分を否定する人間ばかりではありません。

自分を受け入れてくれる人だっています。

 

だから、勇気を出して自分を偽らずに、ありのままの姿で生きるのです。

恐怖に打ち勝つのはただ一つ、勇気です。

 

自分はありのままで生きると決めたんだと強く自分を鼓舞し、他人から否定、非難、拒絶される恐怖に打ち勝つのです。

 

敵は周りの人間ではありません。

お前はどうせ嫌われるなどと言っているのは、他でもない自分なのです。

自分に打ち勝つしかないのです。

 

人生は自分の物語です。

良い自分でもなく悪い自分でもない「自分」で生きることが大切なのです。

 

 

 

まとめ

僕たちは他人の期待に応えられないことを恐れ、愛されたいが故に自分を偽って生きています。

そうしたマインドでいるから、もう既に愛されているのにも関わらず、愛されていることに気づけないのです。

 

自分で自分を愛してあげてください。

もしも周りが全て敵だと言うのなら、あなただけでも自分の味方になってあげてください。

そうすると、周りが自分の敵ではなくて、自分が作り上げた幻であることに気づくはずです。

 

自分を偽らずにありのままで生きる勇気を身につけることが、なによりも大切なのだと思います。