【脱不幸論】自分だけの人生を。

自己理解、自己受容を通してなりたい自分になるお手伝いを。

自由な世界での心理的自立の重要性

こんにちは、たけうちです。
はじめましての方は、こちらの記事もご覧ください。

 

www.takeuchipsychology.com

 

人々の不幸には様々な形がありますが、その中の一つに不自由があります。

 

かつての世界では奴隷制度があり、人権を無視した扱いを受けていた人々がいました。

自由を奪われ、ただ言われた通りに重労働をし続ける生き方は正しくないとされ、徐々に奴隷制度は廃止された結果今の環境があります。

 

今この世界はまさに奴隷だった彼らが求めていた、人権が守られた自由な世界になっています。

人が人として生きられる素敵な世の中です。

 

ですが、自由を得たはずなのに、人間として生きることを許されているのにも関わらず、不幸を感じている人がいるのも事実です。

 

どうして自由を与えられていてもなお、僕たちは不幸になってしまうのでしょうか。

今回の記事では、自由と自立性をテーマにお話ししていきます。

 

 

 

 

自立性の上に自由は成り立つ

なぜ僕たちは自由をもってしても幸せになれないのでしょう。

 

それは、自立性の欠如が原因なのです。

非自立性と自由は非常に相性が悪いので、その結果人は不幸に陥ってしまいます。

 

よく、自由に生きることには責任が伴うと言われたりしています。

確かにその通りで、自由に生きるということは全ての結末は自分の責任であるということを意味します。

どれだけ辛い人生を送っていたとしても、それは自分の責任となってしまう。

それが自由に生きるということです。

 

そんな自由な生き方を僕たちの先祖は手に入れてくれました。

感謝をしなければいけない反面、1つの問題が出来てしまったと僕は思うのです。

 

それが、自由を強制されているということです。

それはつまり、自分の人生の責任を負うことを強いられているということであり、自分で責任を負えるほど成熟していない人にとっては、逆に生きづらい世の中になってしまっています。

 

自分の人生を自分の力で生きる自立性こそが、この自由な世界では必須な力なのです。

 

自立性とは

人生における自立性とは何でしょうか。

それは自分の価値観で物事を判断することであり、他人に甘えないことであり、自力で生きていくことであり、自分とは何者かが分かっていることであります。

 

自分の価値観で物事を判断する

世間一般の価値観や常識、ルールなどを自分の価値観としてしまい、本当の自分はどう考えるのかという部分が空っぽである人は多いです。

 

結婚をすること、いい大学に行きいい会社に行くこと、ブランド品を持つことをなどに価値を感じていますが、理由はみんながそう言っているからというだけで、本当に自分がそうしたいわけではありません。

 

こうして他者の価値観で生きることは自立性の獲得の妨げになります。

自分はどう思うのか、どうしたいのかといった自分の価値観を育てることが自立性の獲得に繋がるのです。

 

他人に甘えない

自分で出来ることもつい他人に任せてしまい、責任から逃れようとすることも、自立性とは程遠い行為です。

 

例えばデートをする時にお店選びを他人に任せてしまったり、自分の進路を決める際に親や先生の言うことを聞いてそれに従ってしまったり。

こういった決断という行動は、絶対に自分で出来ることですよね。

本来他人に委ねる必要はないのです。

 

自分に不可能なことを他人にしてもらうことは『頼り』ですが、自分で出来ることを他人に委ねることは『甘え』です。

 

決断を下すということはその責任を自分が負うということになります。

なので、誰かに甘えることなく自分で決断するという姿勢が自立性の獲得に繋がっていくのです。

 

自力で生きていく

小さい子どものように、身の回りのことを世話をしてもらっているというのは、精神的自立が果たされていないと言えます。

 

自立して生きるとは自力で生きるということであり、1人で生きていくということです。

 

僕たちは皆小さい頃、保護者の保護なしには生きてこれませんでしたが、今は違います。

自分1人の力で生きられるのです。

 

誰にも頼らないで生活を送ろうという姿勢もまた、自立性には必要だと思います。

 

自分とは何者かが分かっている

自分は何が好きで、何が嫌いで、何を欲していて、何に喜びを感じて、何に悲しみを感じて、人生で何がしたいのかが分かっていないと、自分で物事を判断したり、決断したりすることが出来ません。

 

自分と向き合うことを避けていたり、他人の意見にばかり頼っていると、本当の自分を見失ってしまうのです。

自立性の獲得のためにも、こういった自己理解を進めることが非常に重要です。

 

 

 

上記のような自立性が養われていない人にとって、自由な世界というのはあまりにも生きにくいのです。

 

自立性を持たずに自由な世界で幸せになるというのは、例えるなら、地図を持たずに海賊王の宝を海底から探し当てようとしているようなものです。

地図を持たずに広大な海の底に眠る宝を探し当てようとしても、どこの海のどこに宝が眠っているかが全く分からなければ、人生を賭けても見つけられるはずがありません。

 

自由な世界で、人生という広大な海で迷子にならずに目的地へと向かうには、自分の価値観という地図が必要になるんです。

 

この自分の価値観を持つこと、アイデンティティを確立することが、自立性を持つことなのです。

 

自立性を手に入れる

幸せに向かうために必要な地図である自立性を手に入れるには、自分を知り、自分に確かな信頼感を持つことが大切です。

 

自分とはどういう人間なのでしょう。

何が好きで、何が嫌いで、何を欲していて、何に欠乏感を感じていて、何をして生きていきたいのか。

 

世間一般論に合わせた価値観ではなく、自分がどう思うのかという部分を知っていくことが、自立した心を育てます。

 

そして、自分を頼れる存在として認めることです。

自分への信頼感こそが、自分の力で生きていくためには1番大切なのです。

 

もう保護者の保護なしで生きられるほど、あなたは成長しました。

あとは、自分の価値観や自分の決断、自分の能力といったものを信じて、生きていくのです。

 

あなたの選んだ結末が、正解の結末なのです。

 

 

 

まとめ

自由な世界で生きることは、本来素晴らしいものです。

自立性がないから、自由な世界に窮屈さを感じてしまうだけなのです。

 

心理的自立を果たしましょう。

人生の海を冒険するための地図を手に入れましょう。

人生に対して受動的になるのではなく、能動的になりましょう。

 

本当の人生とは、あなたの自立の先にあるのです。

 

自立性を獲得するために行動出来るのは、あなただけです。

周りの人があなたにどれだけ働きかけても、あなたに変わる気がなければ変わることはありません。

 

少しでも幸せに向かって歩き出したいと感じてもらえたのなら、自分と向き合うことをしてみてほしいなと思います。