過去親子関係で適切な愛情を受け取れなかった場合、僕たちは愛情飢餓感を抱えることになります。
親は愛しているつもりでも、その愛の形が正しくないと愛情飢餓感は抱えてしまうので、親が悪いとかそういう話ではありません。
愛情飢餓感を抱えてしまった僕たちは、人間関係、特に恋愛関係にて愛情を求めてしまう傾向があります。
愛されたい、愛情が欲しいという欲求が強くなってしまうんですね。
別に愛されたい欲求なんていうのはみんな持っているものです。
問題なのは、愛情飢餓感を持っている人は餌を待つ雛鳥のように、相手から与えられるのをひたすらに待ってしまう傾向があることなんです。
自分からは何も与えることはせず、ただ愛してもらおうとします。
それは小さい子どもが親に甘えるかのようで、無償の愛を求めてしまうんですね。
愛というのは循環するものです。
お互いに与え合うことで、より大きな愛へと成長させていきます。
ですが愛情飢餓感が強いと、貰うばかりで相手にあげることはないので、双方向性ではなく単方向性の愛になり、与えている側の愛が枯渇していってしまうんですね。
恋愛でこの部分で失敗する人は多いです。
自分が貰うだけで返さずに搾取していくタイプなので、この悪いくせに気づかない限りずっと失敗し続けます。
愛されたい欲求があるのは普通ですし、人より強いのも育った環境によるものなので仕方ありません。
ですがそれで開き直ってはいけません。
相手のためにも、そういった自分を受け入れて成長する必要があります。
それは、自分ではなく相手を愛してあげること。これに尽きます。
自分が好かれるために何かを相手に施すのではなく、相手を喜ばすために何かを施しましょう。
相手の幸せのために、惜しまず与えましょう。
そうすれば相手から愛情は帰ってきます。
単方向性の愛は親子関係の愛、言ってしまえば幼稚な愛です。
そこから、双方向性の大人の愛へと成長するんです。
自分を中心に物事を考えてしまうとついつい自分ばかり損をしてしまうように感じてしまうので、相手を中心に物事を考えて与えていきましょう。
正しい愛を覚えたら上手くいかなかった恋愛も上手くいくと思いますので、是非意識してみてください。