こんにちは、たけうちです。
はじめましての方は、こちらの記事もご覧ください。
他者への依存性が強い人は、誰か1人を重要視してしまった結果、その人に強い依存心を持ってしまいます。
依存対象が恋人などの深い関係の人の場合、その人と離縁するような状況に陥ると、強い執着心に飲まれ、中々その人から心理的な自立をすることができません。
まさしくここ最近自分が体験したことだから分かるのですが、この執着を捨てるのは容易ではありませんでした。
非常に苦しく、何かヘドロが心の奥底にへばりついているかのように苦しみがまとわりついてくるのです。
こういった状況は非常に苦しいですから、出来ることなら避けたいものです。
では、こういった状況を回避するために僕たちに出来ることは何かあるのでしょうか。
今回の記事で依存心への理解を深め、自分が執着心に振り回されないようにしていきましょう。
ぜひ最後までご覧ください。
依存先の分散
よく聞く依存心対策として、依存先を分散させるという方法があります。
1人を重要視して、その人だけを大きく頼ってしまうから、その人を喪失した時に強い執着心が生まれてしまう。
それなら、たくさん重要視する人を用意して依存心を分散させれば、1人と離縁したところで他にも依存先があるのだから執着はしないよね、という理論です。
僕自身恋人と別れてしまった時、友人関係が乏しい僕は彼女の存在に大きく依存していました。
彼女から与えられる愛こそが全てだったのです。
だから強い執着心が生まれました。
確かにもっと友人がいれば、彼女を大きく重要視することなく、離縁したとしても別の世界で生きることができたでしょう。
彼女の世界しか自分にはなかったからこそ、他の世界で生きることが出来なかったのは事実なので、依存先を増やしておくのも大切なのかもしれません。
しかし、これは根本的な解決にはなりません。
依存先を分散させるという行為は、強い依存心を小分けにして他者に向ける行為であり、あなた自身の依存心を弱めているわけではないのです。
言わばこれは対処療法であり、ここで満足していては、いつまで経っても心の内に大きな依存心を抱えたまま生きることになります。
他人を重要視する行為は、他人軸的な生き方になりやすく、本当に幸せな生き方とは言えません。
なので、対処療法として依存先を分散させつつも、そこから先を目指す姿勢が大切になります。
自立性の確立
依存と自立。
切っても切り離せない関係の言葉です。
依存心を克服するということは、精神的に自立するということです。
自立するということは、他人に頼らず自分の力だけで完結させるということです。
経済的自立が1人で暮らせるようになることだとしたら、精神的自立とは、人に頼らず自分の価値を感じられる、自分を愛せるということでしょう。
誰かに頼っていては、一生自分の足では立てません。
支えてもらっているその手を離してもらい、自分の足で立つこと。
それが自立なのです。
では、精神的に自立するには、具体的にどうしていけば良いのでしょうか。
それは、自分で自分の欠乏感を満たすことです。
どうして他人に依存するのか、他人を重要視してしまうのかといえば、その人が自分の欠乏感を満たしてくれているからです。
愛されたい人は依存対象の人のおかげで愛されていると感じているから、その人を失うと欠乏感を感じることになります。
それは辛く、向き合いたくない現実です。
だから、依存して、重要視して、執着して、その人から離れないようにするわけです。
欠乏感を感じていることがそもそもの原因ですから、根本的な原因である欠乏感を満たしてしまえば良いのです。
まずは自分が抱えている欠乏感の正体を突き止めましょう。
どうしてこの人をそんなに重要視しているのかを考えるのです。
大体は愛情の欠乏感ですから、他人から愛してもらって欠乏感を満たすのではなく、自分で自分を愛して欠乏感を満たす努力をしましょう。
弱い自分、ダメな自分を受け入れ、認め、許すことで、段々と自分自身を愛していけるようになるでしょう。
まとめ
他人への依存心が強いとき、依存先を分散させることで強い執着心を生まないようにはできますが、それは対処療法であり、根本的な解決には繋がりません。
根本的に治療するには、精神的自立を果たすしかないのです。
他者の力を借りずに、自分で自分の価値を認めることこそが精神的自立であり、そのためには自分で自分を愛する必要があります。
一朝一夕で出来るようになるものではありませんが、時間をかけて取り組むことで芯のある人間になれるでしょう。
自分の依存性が気になる人にとって、少しでも参考になっていれば幸いです。
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