【脱不幸論】自分だけの人生を。

自己理解、自己受容を通してなりたい自分になるお手伝いを。

自信を培うには

こんにちは、たけうちです。
はじめましての方は、こちらの記事もご覧ください。

 

www.takeuchipsychology.com

 

前回、信頼とはなにかというテーマで記事を書きました。

 

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信頼とは「一貫性に基づいた証拠により得られた確信からくる肯定的予測」であり、信頼を得るには一貫性のある証拠を提示する必要があるという話でした。

 

さて、今回は前回の話から少し派生して、自信について考えてみたいと思います。
自信は自分への信頼とも書く通り、非常に信頼との関係性が深い言葉であります。

 

自分に自信がないという人はどうして自信がないのか、どのようにして自信を培っていけば良いのか、改めて考えていきたいと思います。

ぜひ最後までご覧ください。

 

 

 

 

なぜ自信がないのか

さて、どうして僕たちは自信を持つことができないのでしょう。

その答えは、信頼という言葉から導き出すことができます。

 

自信とは、自分への信頼と書きます。

つまり、どんな自分に信頼を置いているかが自信なのです。

 

例えばあなたが東京大学レベルの学力を持っているとします。

きっとそれほどの学力があればあなたは自信を持てるでしょう。

 

では逆に、大学に行けるほどの学力がないとします。

みなさんはこういう状態を自信がないと表現しますが、実はそうではありません。

学力がない自分に自信があるのです。

 

学力が高いと肯定的な証拠になるので、肯定的に予測が出来ますし、学力が低いと否定的な証拠になるので、否定的な予測が出来るというだけの話なのです。

ポジティブな自信とネガティブな自信の2種類があり、自分がどちらの証拠を集めるかで、自分の印象というのは変わってくるのです。

 

自信が持てないということは、自分を信頼できないということですから、自分を肯定的に予測することができないということになります。

どうして肯定的に予測できないのかと言えば、肯定的な証拠が足りていないわけです。

自分を肯定的に判断できる証拠ではなく、否定的な判断をする証拠ばかり集めてしまっているので、自分はダメだろうという否定的な予測をしてしまうのです。

 

自信がない=欠乏感

自信がないというとき、僕たちは必ず欠乏感を感じています。

自分には信頼できる証拠がないから自信を持てないのです。

 

例えば、過去に僕が自信を持てていなかったものとして、歌唱力、経済力、社会的地位、学歴、容姿などがあります。

 

見てもらえばわかりますが、全て欠乏感を感じているものです。

 

歌唱力が「ない」

経済力が「ない」

社会的地位が「ない」

学歴が「ない」

容姿が「ない」

 

あれもない、これもないと自分を否定的に見る証拠ばかり集めては自信を喪失していくという負のループに陥っていたように思います。

 

このように欠乏感にばかり目を向けているといつまで経っても自信を持つことは出来ないのです。

 

自信を手に入れるために

自信とは自分への信頼感、つまりは自分が一貫して感じている自分への評価、価値観のことです。

自分が証拠を集めて自信を感じたり喪失したりしているのであれば、これを意図的にコントロールすることで自信を培うことができるのではないでしょうか。

 

まずは、自分が意図する一貫性を生むことです。

 

例えばあなたが経済力に関して自信が欲しいと感じているとしましょう。

このとき、あなたが実際に稼げているのに稼げていないと感じているのだとしたら、思考の一貫性をコントロールする必要があります。

 

思考の一貫性は価値観、信念を生みます。

稼げているのに稼げていないという風に感じるのは、他者と比較したりすることで価値観が歪んでいるからです。

なので、歪んで感じているその思考を、本来感じたい思考で塗りつぶすのです。

 

今回の例で言えば、この稼いだ金額で十分であるという価値観を一貫して感じていくことで、その新しい価値観を自分の中に根付かせていきます。

 

こうすることで、思考の一貫性はコントロールしていけるでしょう。

 

そして、実際に稼げていない場合、行動の一貫性をコントロールする必要があります。

行動の一貫性はスキル、ステータスを生みます。

 

実際に稼げていなくても、行動していくことで稼ぐことに少しずつ近づいていけます。

それは小さな成功体験となり、それを積み重ねていくことで一貫性を生むことが出来ます。

その一貫した積み重ねが、稼ぐためにこれだけやってきたんだから、これからもやれるという自信に変わっていくでしょう。

 

こうして思考と行動をコントロールしながら意図的に証拠を作りあげていくのと同時に意識したいことがあります。

それは、あるものを見るということです。

言い方を変えれば、充足を見るということです。

 

自信がないのは欠乏感を感じているからだと上述しました。

自信がないのが欠乏感なのであれば、自信がある状態は充足感であると言えます。

 

あなたに自信がないのは、あなたが意図的に自分には出来ないという証拠を集めて、それを信頼しているからです。

欠乏感にばかり目を向けているから、ないように感じているのです。

 

お金がないというのも、贅沢するお金がないのか、生活するお金がないのかで基準値が大きく変わります。

20万円の収入があって、それで満足できている人と出来ていない人の違い、それは欠乏感に目を向けているか、充足感に目を向けているかの違いなのです。

 

あなたが自信を持てていないものは、本当に欠乏しているのでしょうか。

あなたが足りないと思っているだけで、本当はあるという可能性もあります。

 

自分には本当にないのか、目のつけ方に歪みはないか再確認することが大切なのです。

 

 

 

まとめ

僕たちが自信を持てていないのは、ポジティブな証拠ではなく、ネガティブな証拠ばかりを集めてしまっているからです。

 

常に欠乏感にばかり目を向けているから、いつまで経っても自信がつかないのです。

 

だからこそ僕たちは自分の一貫性をコントロールすることで、自信を培う必要があります。

 

一貫性を司っているのは、思考と行動です。

思考の一貫性をコントロールすれば、意図的に価値観や信念を生むことが出来ますし、行動の一貫性をコントロールすれば、意図的にスキルやステータスを生むことが出来ます。

 

自分が求めているものに合わせて、ポジティブな証拠を集めていきましょう。

 

そこで大切になってくるのが、欠乏ではなく充足を見ることです。

今までないと思っていたものも、ないと思っていただけで本当はあったなんてこともありますから、一度自分の認識を疑い、充足を見る意識を持ってみてください。

 

自信を持てれば、人生の推進力は大きく上がります。

自分の自信について改めて考えてみるのもいいかもしれませんね。