「優しいよね」と言われるのに、なぜか恋愛では選ばれない。
そんな“いい人止まり”のポジションに悩んでいる人、案外多いのではないでしょうか。
俗に言う「無害くん」と呼ばれる存在。
優しいけれど、どこか響かない。
一方で、同じように優しいのにモテる人もいます。
この違いはどこから生まれるのでしょうか。
実は答えは「優しさのベクトル」にあるのです。
今回はその「向き」に焦点を当てて、優しさの本質について考えてみます。
- 優しさの「向き」が違うだけで、人の印象は180度変わる
- 「嫌われないための優しさ」は、実は相手を見ていない
- 「相手のための優しさ」は、心を動かす力を持っている
- 優しさの方向を見直すことが、人生を変える
- まとめ
優しさの「向き」が違うだけで、人の印象は180度変わる
誰かに優しくするとき、私たちは無意識のうちに、ある方向に向けてその優しさを発しています。
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相手のために向けられた優しさ
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自分のために向けられた優しさ
この2つ、行動そのものは似ているかもしれません。
しかし、その裏にある動機がまったく違うのです。
たとえば、友人が落ち込んでいるときに声をかける場面を想像してください。
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「元気出して」と、相手が本当に必要としていることを思っての言葉の場合
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それとも、気まずい沈黙を避けるための自分都合の言葉の場合
受け取る側は、こうした微細な“気持ちの向き”を敏感に感じ取ってしまうものです。
だからこそ、どれだけ「優しい言葉」をかけたとしても、自分を守るための優しさは心に届かないのです。
「嫌われないための優しさ」は、実は相手を見ていない
自己肯定感が低いときほど、人は無意識に“嫌われないための優しさ”を選びがちです。
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空気を読んで相手の意見に合わせる
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頼まれたことを断れない
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波風立てたくなくて、本音を飲み込む
一見すると「気が利く人」「優しい人」に見えるかもしれません。
けれどこれらはすべて、「相手を思って」ではなく、「自分が傷つかないようにする」ための行動です。
つまり、見ているのは相手ではなく自分自身。
こうした優しさは、対人関係において「マイナスを生まない」ことには役立ちますが、
「プラスを生む」ことはできません。
そのため、どこまでいっても「いい人」で止まってしまうのです。
「相手のための優しさ」は、心を動かす力を持っている
一方で、本当に相手を見て、相手のために行動している人の優しさは違います。
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「この人は今、本当はひとりになりたいのかもしれない」と察して、そっとそばにいる
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「厳しい言葉になるかもしれないけど、今必要だ」と信じて伝える
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忙しいときでも相手の話にちゃんと耳を傾ける
こうした行動には、「嫌われたくないから」という防衛ではなく、「相手を幸せにしたい」という願いが込められています。
人は、その“気持ちの向き”を、言葉以上に敏感に感じ取ります。
だからこそ、相手のために向けた優しさには信頼と魅力が宿るのです。
優しさの方向を見直すことが、人生を変える
私たちは優しくあるべきです。
でも、誰のために優しくしているのかを間違えると、その優しさは空回りしてしまいます。
“いい人止まり”から抜け出すには、優しさを演出することではなく、「自分の優しさは、どこに向かっているのか?」を意識することが大切です。
ときには、勇気を出して「断る」ことも、「伝える」ことも、真の優しさかもしれません。
本当に大切な人に、自分の気持ちを正直に届けられるようになることが、結果としてあなた自身の魅力につながっていくのです。
まとめ
この記事を読み終えたあと、ぜひこう問いかけてみてください。
「私の優しさは、誰のために向いているだろう?」
もし「嫌われたくないから」と気づけたのなら、それは大きな一歩です。
今日から少しずつでいい。
誰かのために優しさを向けられる人に、なっていきましょう。
【心の奥にある「欠乏感」と向き合いたい方へ】
この記事を通して、もしあなたの中にも「満たされなさ」や「何かが足りない」という思いがよぎったなら、それは心からのサインかもしれません。
僕は「欠乏感」と丁寧に向き合いながら、内側から自分を理解し、受け入れていくためのサポートをしています。
苦しみを無理に消そうとするのではなく、共にその意味を見つけ、自由に生きる力を取り戻すことを目指しています。
もし今、「話してみたい」「整理したい」「一人では難しい」と感じていることがあれば、お気軽にご相談ください。
あなたのペースを大切にしながら、安心できる場を一緒につくっていけたらと思っています。
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