こんにちは、たけうちです。
幸せに生きるためには不幸を極力減らすことが大切です。
不幸には様々な形があると思いますが、抑圧というものはほとんどの人が抱えている不幸だと考えています。
では、そもそもなぜ人は抑圧をするのでしょうか。
今回の記事では、抑圧のメカニズムに焦点を当て、抑圧をさらに理解していきたいと思います。
さて、結論から申し上げますが、人がなぜ抑圧をするのかというと「愛がなく、自己愛が強い」状態であるからといえます。
なんだか抑圧が普段から多い人にとっては耳が痛い内容ですが、これが抑圧の根本的な原因として挙げられます。
愛がなく、自己愛が強い状態というのは、簡単に言うと自己中心的ということで、こういった傾向がある人ほど抑圧が多く、それがストレスになりやすいのです。
では何故自己愛が強い人間は抑圧が多くなりやすいのでしょうか。
それにはいくつかの理由があります。
まず、世の中では愛ある行動が美徳とされている風潮があるからです。
人としてこうあるべきだ、みたいな理想の人間像というものが、社会の中には共通認識として存在していますよね。
人として他人には優しくすべきだ、男として女性にご馳走すべきだ、のようにあるべき形みたいなものが蔓延しています。
そもそもこのあるべき形何ていうのが存在しているのが間違いで、本来は人それぞれ
本人の好きなように生きていいのですが、こういった一般論を無視するのはなかなか難しいと感じる人が多いです。
こういったあるべき形というのは、総じて愛ある行動であり、愛ある行動ということは、相手に与える行動となっています。
一般論に従い愛ある行動をとろうとする自己愛者には、ここで矛盾が生まれてしまいます。
心の中では相手に与えたくないと思っているのに、愛ある行動をとることで、その嫌がっている心を抑圧してしまうんです。
その結果、日常的に不満を感じ、不幸な生活を送ることになっていくのです。
また、そもそも人間関係というのは愛ある行動がなければ上手くいかないことも多いです。
人間は社会性のある動物ですから、人間関係というものを大切にします。
その人間関係を良好に維持するには、優しさが必要であり、相手を尊重する必要があり、相手を認める必要があります。
無意識にその必要性を理解しているからこそ、無意識に愛ある行動へと繋がっていくのです。
これもまた、自己愛が強い人間いには抑圧の原因となり、結果的に不幸へと繋がっていきます。
このように苦労の多い自己愛者には、防衛的な性格が多いのも特徴です。
防衛的な性格の人は自分が傷つくことを恐れ、それを避けることを優先します。
他人に嫌われないように、他人に馬鹿にされないように、恥をかかないようにと立ち回っていった結果、本当にやりたいことや言いたいことを抑圧してしまうパターンもあるのかなと思います。
自己愛が強い人間がいかに抑圧で不要なストレスを感じているかが分かったかと思います。
では、自己愛が強い人はどうしたらいいのか。
それは、自分が自己愛が強いことを知り、愛を知ることです。
愛を知って、愛を与える喜びを知ることです。
愛をもって他人とコミュニケーションが取れる人間は、自分の中で矛盾が生まれないので、抑圧のストレスに悩むことはありません。
与えることがむしろ幸せとなって、プラスに働くのです。
そういう人たちの真似事をして生きていた自分を認め、本当は自分には愛などなく、自分のことばかり考えている人間だったという事実をしっかりと咀嚼し、飲み込みましょう。
そこがスタートラインです。
今までは愛を知らずに生きてきた。
自分が施していたものは全て偽物の愛だった。
そんな自分はどうなりたいですか?
愛を知らないまま生きている方が幸せですか?
まだ形だけ取り繕った愛を振りまいて、愛されようと努力するつもりですか?
そんなことはないですよね。
本当は、心の奥底では、愛のある人間になって誰かを愛して、その分愛されたいと思えていると思います。
愛とは、与えることであり、相手を尊重することであり、相手をありのまま認めることであり、相手の幸せを願うことであり、相手と感情を共有することであります。
誰かに優しくした時に芽生える、自分の中の温かい気持ちを大切にしてください。
常に相手がどうしたら喜ぶかを本気で考えてみてください。
自分にとって大切な人から始めるのがやりやすいかもしれません。
もし自分が愛情深い人間だったら、どうやって考えて、どんな行動をとるだろうと感じてみるんです。
大切なのはあなたの心です。
相手を中心に考えられるようになったら、そこには愛があります。
自分の心の動きを敏感に感じ取りながら、もっと素敵な自分のを目指してみてください。
それがきっと抑圧のない幸せな人生に繋がっていきます。