生きづらさの答えがわかる、人生哲学と心理学【欠乏学】

生きづらさを手放したい人の為のブログ

メンタルが落ちているときに嫌なことが続く本当の理由|欠乏学で考える「心の傘」

 

嫌なことが続くと感じる、あの独特の感覚

人間関係で少し嫌なことがあっただけなのに、その日を境に、なぜかすべてがうまくいかなくなる。

仕事で受けた指摘が、いつもよりきつい叱責のように感じられたり、周囲の何気ない一言が妙に刺さったりする。

そんな経験をしたことがある人は、きっと少なくないと思います。

 

振り返ってみると、その出来事一つ一つは、致命的なものではありません。

それなのに、「嫌なことが続いている」「なぜこんなに重なるんだろう」という感覚だけが、どんどん強まっていく。

まるで、タイミングを見計らったかのように、不運が一気に押し寄せてくるような感覚です。

 

僕自身も、何度も同じ体験をしてきました。

人間関係で少し心がざわつく出来事があっただけなのに、それをきっかけに、仕事での指摘がすべて攻撃のように見え始める。

結果として、「嫌なことの総数」が一気に増えたように感じてしまうのです。

 

 

 

嫌なことが増えたのではなく、感度が上がっているだけ

欠乏学という視点でこの現象を見つめ直したとき、まったく違う景色が見えてきました。

嫌なことが増えたのではなく、嫌なこととして処理される量が増えているだけなのではないか。

この気づきが、僕にとって大きな転換点になりました。

 

欠乏学では、人が感じる欠乏感を生命維持のための機能として捉えます。

欠乏感は弱さの証明ではなく、むしろ危険を察知するためのセンサーのようなもの。

そしてこのセンサーは、心の余裕が削られているときほど、感度を上げて作動します。

 

欠乏を感じる量が増えれば増えるほど、心の耐性は落ちていきます。

すると、普段なら受け流せる出来事までが、強い刺激として心に入ってくる。

その結果、「嫌なことが増えた」という主観的な体験が生まれるのです。

メンタルが落ちている状態は、傘を差していない状態

この状態を、僕は「心の傘」という比喩で理解するようになりました。

メンタルが落ちているときというのは、傘を差さずに雨の中に立っているようなものです。

 

雨とは、嫌な出来事や不快な刺激のこと。

傘とは、心の耐性や安全感、出来事と自己価値を切り離すための内的な構造です。

 

雨の日に傘を差していれば、多少の雨には濡れません。

同じ雨でも、傘があるかどうかで、受けるダメージはまったく変わります。

メンタルが安定しているとき、人は他人などの外部刺激から圧倒的に影響を受けにくくなります。

 

一方で、メンタルが堕ちているときは傘を差せていません。

すると、些細な雨でもすべてが直撃します。

その結果、攻撃されている感覚が増えていく。

僕自身、その感覚を「雨にそのまま身を晒しているようだ」と感じました。

堕ちているときこそ、傘を差せているかを俯瞰する

メンタルが落ちているとき、人はつい原因探しを始めてしまいます。

 

なぜこんなことが起きたのか。

自分に何が足りないのか。

人生の選択を間違えたのではないか。

しかし欠乏学的に見ると、このフェーズで最も大切なのは分析ではありません。

 

堕ちているときこそ、今の自分は傘を差せているかを俯瞰的に考えてみることです。

雨の中で「なぜ雨が降っているのか」を考えても、濡れる量が増えるだけ。

まずは濡れないこと、これ以上消耗しないことを優先する必要があります。

 

ここで言う心の傘とは、ポジティブ思考や気合ではありません。

無理に前向きになろうとすることでもありません。

出来事と自己価値を切り離し、判断を保留できる余白こそが、心の傘なのです。

欠乏学がくれた「雨の中でも生きられる感覚」

僕にとって、欠乏学を知る前の世界は常に大雨でした。

他人の評価や社会の空気が、容赦なく降り注いでくる感覚があったのです。

しかし欠乏学という視点を持ったことで、傘を手に入れた感覚が生まれました。

 

外の世界は今でも大雨です。

雨が止んだわけではありません。

それでも、その中で生きることが、以前ほど苦痛ではなくなりました。

濡れたとしても、「今は傘が壊れているだけだ」「修理すればいい」と考えられるようになったからです。

 

心の傘は壊れる前提で構いません。

強い人とは、傘が壊れない人ではなく、壊れたことに気づき、立て直せる人です。

欠乏感を感じること自体も、システムが正常に働いている証拠なのです。

 

 

 

まとめ

嫌なことが続くとき、世界が敵になったように感じるとき、まず疑ってほしいのは「自分がダメだから」という考え方ではありません。

今、自分は心の傘を差せているだろうか。その問いを持つことが、消耗を止める第一歩になります。

 

欠乏学は、雨の降る世界を変える学問ではありません。

雨の中でも生きられるための傘を手に入れるための視点です。

 

人生で大切なのは、心の傘を持つこと。

それがあれば、どんな雨の中でも歩き続けることができるのです。

 

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