
人生において、僕たちはしばしば「今の自分には手に入らないもの」を強く求めてしまうことがあります。
いまの状況で取れる選択肢を見ずに、現実には存在しない“選択肢外”のものに執着してしまう。
その執着こそが苦しみを生んでいるという事実に気づくことが、僕たちが幸せに生きる上で必要だということを意識することが大切なんですね。
この記事では、「選択肢外のことを求めるな」というテーマで、僕自身の体験を交えながら解説していきます。
- 選択肢外を求める苦しみとは何か
- 僕の高卒コンプレックスの話
- 選択肢外を追い求める心理構造
- 恋愛における選択肢外の幻想
- 仕事における選択肢外の幻想
- 選択肢外を手放すためのステップ
- 選択肢と向き合うことで得られる自由
- まとめ
選択肢外を求める苦しみとは何か
欠乏感を抱えているとき、人は「いまある選択肢」では満たされないと感じます。
だからこそ、「もっと良い選択肢がどこかにあるはずだ」と探し求めてしまいます。
しかし、その選択肢は現状の自分では取れないもの。
つまり選択肢外のものなのです。
この状態に陥るとどうなるでしょうか?
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目の前の現実を否定し続ける
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取れる選択肢に手を伸ばせなくなる
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幻想にしがみつき続けて心が消耗する
まさに「現実を生きられない」状態になってしまいます。
僕自身、過去にまったく同じ罠にはまったことがありました。
僕の高卒コンプレックスの話
僕は高卒で社会に出ています。
しかしその当時、「大卒でないと良い給料はもらえない」「学歴がないと就活は怖い」と強く思い込んでいました。
心の中では、大卒と同じ待遇で働きたいと願っていたのです。
けれど、冷静に考えればそれは無理な話です。
僕は大卒ではないのだから、その時点で「大卒待遇」というのは選択肢外でした。
しかし当時の僕は、その現実を受け入れられずに苦しんでいたのです。
就活をしようとしても怖くて動けない。
求人票を見ても「どうせ高卒じゃ無理だ」と落ち込む。
そんな状態が続き、ますます行動できなくなっていったのです。
ところが、あるときふと諦めました。
ここが「僕は高卒である」という現実を認めた瞬間でした。
選択肢外の「大卒待遇」を追い求めることをやめ、いま取れる選択肢の中で生きることを決めたのです。
するとどうなったか。
驚くほど気持ちが軽くなりました。
「ないもの」を求める苦しみが消え、「あるもの」の中から最善を選ぶ力が戻ってきたのです。
そのとき僕は、現実の選択肢と向き合うことの大切さを実感しました。
選択肢外を追い求める心理構造
ではなぜ、僕たちは「選択肢外」に執着してしまうのでしょうか。
その背景には、欠乏感が強く関わっています。
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欠乏感が強いとき、人は“理想”を欲する
現状が満たされていないと、「もっと良い未来」「理想の自分」にしがみつきたくなります。 -
理想と現実のギャップが広いとき、選択肢外に飛びつく
しかしその理想は、今の自分には取れない“選択肢外”である場合が多いのです。 -
現実逃避として幻想を追う
選べないものを選べるかのように錯覚し、いつまでもそこに望みをつなぎます。その結果、苦しみが増していくのです。
これは就職や学歴に限った話ではありません。
恋愛でも、仕事でも、人間関係でも同じ構造が見られます。
恋愛における選択肢外の幻想
例えば恋愛で、「相手がもっと変わってくれたらうまくいくのに」と思うことはありませんか?
しかし、それは今の相手にはない特性を期待しているにすぎません。
つまり、現実の相手には存在しない“選択肢外”の相手像を追いかけているのです。
「もっと優しい人だったら」「もっと稼いでくれたら」
そうした幻想を抱くほど、いま目の前にある関係性は苦しくなっていきます。
実際には、その人が変わるかどうかは自分には選べません。
だからこそ「選択肢外」であり、それを求め続ければ続けるほど失望と苛立ちが募ります。
恋愛の苦しみも、多くはこの構造から生まれています。
仕事における選択肢外の幻想
仕事でも同じことが言えます。
「もっと楽な環境があれば」「もっと自分を評価してくれる職場があれば」
こうした願望は誰しも持つものです。
しかし、その職場が今は存在しないなら、それは現状の選択肢外です。
転職すれば手に入るかもしれませんが、少なくとも「今すぐに」「今の自分のままでは」選べないのであれば、それを追い求めて苦しむのは徒労に終わります。
大切なのは、「現状の自分にとって、いま選べることは何か?」を見極めることです。
選択肢外に振り回されると行動できなくなりますが、現実の選択肢を見据えると、次の一歩が見えるようになります。
選択肢外を手放すためのステップ
では、どうすれば選択肢外の幻想を手放し、現実と向き合えるのでしょうか。
僕なりに整理すると、次のステップが有効です。
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現状を直視する
まずは「自分はいまどんな状況にあるのか」を冷静に見つめます。学歴、収入、スキル、人間関係──現実を直視する勇気が必要です。 -
選択肢外を明確にする
そのうえで、「これは今の自分には選べない」とはっきり線を引きます。ぼんやり夢見ている状態だと、幻想にすがり続けてしまうからです。 -
選べる選択肢の中から最善を選ぶ
現実的に取れる選択肢に目を向け、その中で最も良いものを選びます。「いま選べること」に集中すると、前に進む力が戻ってきます。 -
小さな積み重ねで選択肢を広げる
今は選べないことでも、努力や経験を積み重ねれば将来の選択肢に変わることもあります。だからこそ、焦らず現実を一歩ずつ進むのです。
選択肢と向き合うことで得られる自由
選択肢外を追うことをやめると、不思議なことに心が軽くなります。
なぜなら「ないもの」に執着しなくなるからです。
その代わり、「あるもの」の中で自由に選べる感覚が生まれます。
たとえ限られた選択肢であっても、その中で自分の意思を発揮できるのです。
僕は高卒コンプレックスを手放してから、「自分が選べる範囲」を素直に受け入れられるようになりました。
その結果、無駄に苦しむことが減り、生きやすさが格段に増しました。
まとめ
欠乏感にとらわれると、人は「今の自分では取れない選択肢」に執着してしまいます。
しかし、それを追いかけるほど苦しみが増すだけ。
大切なのは、「選択肢外のことを求めるな」という姿勢です。
現状を受け入れ、今ある選択肢の中で最善を選ぶ。
その繰り返しが、人生を確実に前に進めます。
そして、積み重ねによって未来の選択肢は自然と広がっていくのです。
もし今、あなたが苦しんでいるとしたら、それは選択肢外を追いかけているからかもしれません。
一度立ち止まり、「いまの自分が本当に選べることは何か?」を見つめ直してみてください。
きっと心が軽くなるはずですよ。
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