
僕たちは承認欲求を抱えて生きています。
誰かに認められたい、自分の価値を感じたい。
そんな欲求です。
でも、僕自身、自分の承認欲求が明確に分からずにいました。
「自分が求めているのは、所属・愛の欲求からくる『ありのままの自分を受け入れてほしい』という欲求なのか」
それとも「自分が価値ある存在だと感じたい」という承認欲求なのかが、はっきりしなかったのです。
正直、認めてほしいとは思わない。
でも、ありのままの自分を受け入れてほしいという感覚でもない、そんな曖昧な感覚でした。
そこで改めて承認欲求とは何かを考えたところ、しっくりくる表現があったので共有したいと思います。
自分の欠乏感がどのタイプなのか迷っている方は、ぜひ参考にしてください。
承認欲求の本質は「必要とされたい」
結論から言います。
僕たちの承認欲求とは、「社会から必要とされたい」という欲求です。
なぜなら、人は社会において価値を生むことで、自分の存在が認められ、生存の安心感を得ることができるからです。
承認欲求とは、単に「褒められたい」という表面的な欲求ではなく、「社会において役割を果たし、必要とされることで安心したい」という深い欠乏感なのです。
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会社で頼りにされると、承認欲求が満たされます。
→ 自分がその社会にとって必要な存在だと実感できるからです。 -
恋人関係で「あなたには必要ないかも」と感じると、不安になります。
→ 必要とされないことによって承認欲求が満たされず、欠乏感が刺激されるからです。
どの社会においても、「必要とされること」が承認欲求を満たす鍵なのです。
承認欲求とうまく付き合う方法
承認欲求に振り回されずに生きるためには、まず自分がどんな社会に所属しているかを整理することが大切です。
社会とは、2人以上で構成される人との関わり全てを指します。
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家族
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友人
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恋人
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職場
どこであれ、自分が「必要とされている」と感じられるかが重要です。
承認欲求は、他者からの評価だけで満たすものではありません。自己完結することも可能です。
自己完結型承認欲求の実現
承認欲求を自己完結させるとは、「自分自身の中に自分を必要とする社会を作る」ことです。
具体的には、次のように考えます。
この3つを分けて観察し、思考の自分が感情や欲求の自分を満たすことができれば、外部に頼らずに承認欲求を満たすことができます。
具体例
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「今日は自分を褒めてあげよう」と思考で決め、感情の自分が不安や落ち込みを感じても、自分で承認の言葉をかける。
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欲求の自分が「誰かに必要とされたい」と思っても、思考の自分が自分に対して価値ある存在だと確認する。
こうして、自分の中で完結する「承認の循環」を作るのです。
日常でできる実践ステップ
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自分の感情や欲求を観察する
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「これは思考で満たせるのか?」「外部依存か?」と分ける
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思考の自分を使って、自分の感情や欲求を満たす
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少しずつ自己完結の感覚を体感する
最初は難しく感じるかもしれませんが、繰り返すうちに自然に自分で自分を必要とできるようになります。
まとめ
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承認欲求の本質は「必要とされたい」という欠乏感
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他者に頼らず、自己完結することが可能
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思考・感情・欲求を分け、思考で自分の感情と欲求を満たす
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自分を必要とする社会を内面で構築することで、安定した承認欲求の満たし方ができる
自分のニーズは自分で満たす。
他の誰でもない自分が、自分のために生きる。
この実践こそが、欠乏感に振り回されない、成熟した生き方の第一歩なのです。
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