
「どうして私は生きづらいのだろう」
こんな問いを心に抱えている人は、案外多いのではないでしょうか。
むしろ、生きづらさを抱えているのにそれが当たり前になってしまい、自分が苦しい状態にあることに気づけない人もいます。
でも、どんな人でも、自分の生きづらさに気づき、それを解消してストレスの少ない毎日を過ごすことは可能です。
これは僕自身の体験からも言えることです。
僕もかつて生きづらさを抱え、日々の行動に強い抵抗を感じながら生きていました。
しかし、少しずつその生きづらさを理解し、向き合い、克服することで、今では前向きに生きることができています。
この記事では、あなたが抱える生きづらさの正体を理解し、そこからどうやって自由に生きることができるのかを考えていきます。
ぜひ最後までご覧くださいね。
生きづらさとは何か
「生きづらさ」と聞いて、あなたはどんなイメージを持ちますか?
生きづらさとは、端的に言えば欠乏感に対する恐れが行動を制限し、迎合や抑圧の形で現れる状態のことです。
たとえば、人の好意を失うのが怖くて他人の顔色をうかがったり、失敗するのが怖くて行動に移せなかったり。
こうした心理は、恐怖への防衛反応として自然に起こるものです。
生きづらさの正体は、この心の抵抗から逃げる行動そのものにあります。
「それなら行動すればいいじゃないか」と思う人もいるでしょう。
確かにそうかもしれません。
しかし当事者からすると、強い心理的抵抗があり、その抵抗に従わざるを得ない状況なのです。
できることなら行動したい。
しかし、できない。
だからこそ苦しいのです。
では、なぜこんな抵抗が心に生まれてしまったのでしょうか。
それは、愛されなかった過去に原因があります。
愛されなかった人生
僕たちは本来、家庭で無条件の承認を得ることで安心感を持って育ちます。
それは「どんなあなたでもいい」という存在そのものを肯定してくれる愛です。
この無条件の承認があるから、失敗しても自分は大丈夫だと感じ、自由に行動できるのです。
しかし、残念ながら多くの人は、この無条件の承認を十分に受けられませんでした。
代わりに経験したのは、条件付きの愛です。
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いい子にしていれば愛される
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いい成績を取れば愛される
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親や周囲の意見に賛同すれば愛される
こうした条件付きの愛の裏には、常に「条件を満たさなければ価値がない」というメッセージが隠れています。
その結果、私たちは自分の存在価値を認めてもらえない孤独感に苦しむことになります。
そして、その孤独感を埋めるために、他者が求める条件に自分を適応させる。
これが、過剰適応の根源であり、生きづらさの正体なのです。
あなたは愛されたかった
まずは、過去の自分にこう語りかけてあげてください。
「あなたは愛されたかったのだ」と。
「ありのままの自分でもいいと言ってほしかった」と。
どんな自分を表現しても受け入れてもらえる世界を、心のどこかで求めていた自分がいることを認めるのです。
世の中は理不尽なものです。
生まれた環境が愛に恵まれなかったこともあります。
それでも、まず過去の自分を理解し、共感してあげること。
それが、生きづらさを解消する最初の一歩です。
自己再養育 — 自分の親になる
愛されなかった僕たちに残された生き方は、自分が自分の親になることです。
これを「自己再養育(re-parenting)」と呼びます。
自分で自分を育て、愛してあげること。
それが、生きづらさから解放される最も現実的で強力な方法です。
もちろん、世の中には他者から愛されることもあります。
しかし、出会えるかどうかは保証されません。
それなら、自分で自分を愛した方が可能性が大きいのです。
自分を許し、自由に生きる
自己再養育は難しく聞こえるかもしれません。
しかし、本質はとてもシンプルです。
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どんな自分も許す
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どんな自分も認める
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どんな自分でもいいと許可を出す
こうすることで、他人の期待に応えようと無理に自分を抑えなくてもよくなります。
たとえば、誰かに嫌われるのが怖くて言いたいことを我慢してきたとします。
自己再養育の考え方では、たとえ嫌われても自分を大切にすることが最優先です。
自分の本音を尊重し、自分に許可を出すのです。
初めは怖いかもしれません。
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相手を失う恐怖
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自分の価値を否定される恐怖
こうした感情と向き合う必要があります。
それでも、そこで逃げずに自分を優先することで、自分を偽らない人生を生きられるようになります。
小さな実践ステップ
ここからは、今日からでも始められる簡単な実践ステップです。
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自分の本音に耳を傾ける
今日一日の中で、何に心が反応したかを書き出す。嬉しいこと、悲しいこと、嫌だと思ったこと。 -
許可を出す言葉を使う
「どんな自分でもいい」「この感情を持っていてもいい」と自分に声をかける。 -
小さな選択で自己優先を体験する
無理に人に合わせるのではなく、今日一つだけ、自分のやりたいことを優先してみる。 -
振り返りと共感
その日の終わりに、「今日、自分を大切にできた瞬間はどこか」を振り返り、過去の自分に共感する。
まとめ
生きづらさの多くは、愛されなかった過去と条件付きの愛への適応が生み出す心の抵抗です。
それを克服する唯一の方法は、自己再養育、つまり自分で自分を愛し、許すことです。
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他人の顔色をうかがう必要はない
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嫌われることを恐れなくていい
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自分の本音を尊重する
まずは、自分を愛する決意をすることから始めましょう。
その一歩が、自由で前向きな人生への第一歩です。
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