やりたくないはやりたいに変えられる

僕は休日の朝、起きたらすぐにランニングに行くようにしています。

体力づくりのために始めたこの朝活ですが、結構効果があって気に入っています。

 

実は今日、朝から久しぶりの雨でランニングに行けなかったんです。

休みの日は必ず行っていたので、なんだか気持ち悪いなと思いながらも家で過ごしてたのですが、昼になって晴れてきたのでランニングでもしようかと思ったときに、奴は現れました。

 

そう。めんどくさいです。

 

めんどくさすぎてやる気がでないんですよ。

やりたいんだけど、やりたくない。

 

そんな矛盾した感情に悩んだので、今日はランニングをしながらどうしてやりたいこととやりたくないことが生まれるのかを考えてみました。

前回の記事のエネルギーの話とも絡んでくる内容ですので、前回の記事と合わせてご覧いただけると良いかなと思います。

 

www.takeuchipsychology.com

 

 

 

快を求める僕たち

ぼくたちは生きているとエネルギーを消耗します。

特に精神的なエネルギーに関しては、栄養を取ったからと言って回復するわけではなく「快」の感情を得ることで回復をすることができました。

なので無意識的にでも、ぼくたちは快を求めるような行動パターンで生活していることが多いです(SNSのショート動画など)

 

で、どうやってその快を求めているのかというと

 

①欲求

②感情の活性

③快の発生

 

という順番で快を求めており、どのようにしてやりたくないことで快を感じられるようにするかが、ぼくたちの行動をコントロールするうえで重要になってくるのです。

 

欲求と報酬

始まりは欲求からなのだけど、そもそも欲求ってなんなのってところから理解しましょう。

欲求とは、報酬を求めるトリガーのようなものです。

報酬を得て、自分を快の状態にするために欲求というものは生まれます。

 

この考え方をすると、僕はランニングにいきたいと思っていなかったということは、ランニングでは報酬を得ることができないと感じているということがわかります。

 

そこで大切になってくるのが、報酬の種類についてです。

報酬には2種類の報酬が存在しています。

それが成果報酬と経過報酬です。

 

成果報酬とは、達成や結果によって得られる報酬であり、時間差があるため今の快には繋がりにくいといえます。

今回の僕でいうと、ランニングをして体力がつくことが成果報酬ですが、体力がつくのは未来の話なのでやる気として機能しにくいのです。

 

ここで大切になってくるのがもう一つの報酬である、経過報酬です。

その名の通り経過、つまりは行為そのもので報酬が生まれるというもので、即時性があり、今の快に影響を与えます。

 

大事なのは、成果報酬ではなく経過報酬に目を向けることと言えるでしょう。

 

経過報酬

ショート動画なども経過報酬ではありますが、受動的です。

エネルギーの回復においては、欲求を満たすために能動的に取り組み感情を感じることが重要なため、あまり効果的ではありません。

 

なので能動的に経過報酬を得られるような行為を選択していく必要が出てきます。

そこで重要となるのが、クリエイティブな活動やエキサイトする行為、つまりは自己表現であるといえます。

このことから経過報酬の本質は「今の自分を出力し、感情が動く行為」に宿るといえるのではないでしょうか。

 

成果を求めてはいけないのか

経過報酬がよくて成果報酬がダメなのか、成果を求めてはいけないのかと感じる人もいるでしょうが、成果を求めること自体は悪いことではありません。

ただ、成果を求める過程で経過報酬を得られなければ苦しい努力をすることになってしまうのです。

 

だから成果までの過程で経過報酬を得られる仕組みを作らなければいけないのですが、そこで効果的なのが、成果に至るまでのプロセスの中で自分なりの創意工夫=クリエイティブさを持ち込むようにするのです。

 

例えば僕でいうと、ランニングのフォームをどう改善したら長距離を走れるようになるのか考えるとか、どういう負荷のかけ方が一番体力がつくのかとか、そういった工夫が行為に快という感情を付与してくれるのです。

 

 

 

まとめ

やりたくないことでも、やりたいに変えることはできる。

その鍵は「今この瞬間」に感じる楽しさ、つまり経過報酬にあります。

 

成果(結果)を目指すのは悪いことじゃない。

でも、そこに向かう途中で「どう楽しむか」をデザインできると、タスクは“やらされるもの”ではなく、自分から“やりたいこと”に変わっていく。

 

僕たちは「快」を求めて動きます。

ならば、行為そのものに快を仕込むことこそ、行動力の正体なのかもしれません。

 

だからこそ、今日も僕はランニングに出かける。

ただ走るだけじゃなく、“楽しみながら”走るために。

 

【心の奥にある「欠乏感」と向き合いたい方へ】
この記事を通して、もしあなたの中にも「満たされなさ」や「何かが足りない」という思いがよぎったなら、それは心からのサインかもしれません。

僕は「欠乏感」と丁寧に向き合いながら、内側から自分を理解し、受け入れていくためのサポートをしています。
苦しみを無理に消そうとするのではなく、共にその意味を見つけ、自由に生きる力を取り戻すことを目指しています。

もし今、「話してみたい」「整理したい」「一人では難しい」と感じていることがあれば、お気軽にご相談ください。
あなたのペースを大切にしながら、安心できる場を一緒につくっていけたらと思っています。

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