僕たちは自分らしく生きたくても、自分らしく生きることができません。
それは、自分をそのまま表現することで不利益を被ることがあるからです。
だから、怯えてしまう。
世界というものを恐れて、本来の自分ではなく「求められているであろう自分」を表現することで、自分を恐怖から守っていることがある。
ただ、そういった生き方の先に、幸せはあるのでしょうか。
本来の自分を裏切り続け、自分ではない「なにか」を表現し続けることは、とても苦しいことなのではないでしょうか。
今回の記事では、自分らしく生きられない人に必要な「自分を表現すること」についてお話していきます。
あなたは世界を恐れている
もしもあなたが自分らしく生きることができていないのだとしたら、あなたは世界を恐れているのかもしれません。
あなたが「本当のあなた」として生きると、あなたは何かを失ってしまう可能性が高い。
それは、好かれているということを失うのかもしれないし、立場を失うのかもしれない。
あなたは、本当の自分を表現しないことによって、本来の自分では得られなかったものを得ている。
それを失うことが恐くて、あなたは自分を表現することを避けているのです。
実際は本来の自分を表現したって失わないことだってある。
それでも、世界はそんな自分に失望すると心の底では思っている。
そんな恐怖心が、あなたを歪ませているのです。
世界に怯えるな
僕たちに必要なことは、世界に怯えないことではないでしょうか。
世界が自分に失望することが恐いのは、誰かの評価にすがっているから。
自分の価値を見出すことを、他者に依存してしまっているから。
それらを乗り換えない限り、僕たちは世界に怯え続け、見えない敵と戦い続けることになるのです。
こうしたら、あの人はこう思うだろうなぁ。
あなたは、こう感じて本来の自分を捻じ曲げ、あるべき自分を表現します。
ただ、ここで1つ考えてみてほしいのです。
それは本当に相手がそう思っている確証はあるのでしょうか。
確かに世間一般論ではそう言われていることもあるかもしれません。
悪く思う人もいることでしょう。
でも、その人がそう思うかどうかはわからないのです。
ですが、あなたは世界中の人々がそう感じると思い込み、その恐怖から自分を捻じ曲げ続けて、今をこうして生きているのです。
あなたとして生きていく
あなたは恐れています。
あなたとして生きたときに、大切にしているものを失うことを恐れています。
確かにそれを失うことは痛みに繋がる。
だとしても。
あなたはその痛みを甘んじて受け入れてでも、あなたとして生きなければならないのです。
なぜなら、それがあなたが幸せに生きる道だから。
ありのままの自分ではいけないと否定し、在るべき自分でなければならないなんていう生き方の先に、幸せは存在していないのです。
幸せは、あなたがあなたでいるからこそ生まれるもの。
あなたが自分を偽ることで得ている幸せは、幸せではなくて安心なのではないでしょうか。
世界に怯えずに、喪失に負けずに、それでもなお自分を表現する勇気を持つのです。
まとめ
僕たちは時に、「本当の自分」を隠して生きてしまいます。
それは、傷つきたくないからであり、失いたくないものがあるから。
けれど、その代わりに「本当の自分」という一番大切なものを犠牲にしているのかもしれません。
確かに、ありのままの自分を表現することは怖い。
でも、それでもなお、自分として生きる覚悟を持つことが、真の意味での幸せに繋がっていきます。
あなたが自分を偽ることで得ているのは「安心」かもしれません。
しかし、「安心」は「幸せ」とは違います。
幸せは、あなたがあなたでいるときにしか、決して手に入らないものです。
だからこそ、たとえ失うことがあっても、怖れがあっても、自分を裏切らずに生きていく。
そんな選択を、今日この瞬間から少しずつ始めていきませんか?