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自分軸が分からないあなたへ|他人軸に振り回されない生き方とは?

自分軸で生きる。

自分らしく生きるという意味合いにおいて、よく使われるのがこの言葉。

 

確かに、自分軸で生きることはとても重要で、自分らしく生きる上では外せない要素ではあるのですが、この自分軸という言葉はどこか抽象度が高いと言いましょうか、スッと心に入ってこないんですよね。

 

なんとなく意味は分かるんだけど、なんとなく意味がわからない。

そんな言葉なのです。

 

ただ、ここを理解すると自分らしく生きることについて、また別の角度から理解を深められると思いますので、ぜひ自分軸について考えていってみましょう。

 

 

 

軸って何?

自分軸と他人軸、こういった分類で表現されることが多いのですが、そもそも軸ってなんなのよと感じる人も多いはず。

 

この軸というのはなんの軸なのかというと「価値観や欲求の由来する場所」のことなのです。

それが、自分由来なのであれば自分軸ですし、他人由来であれば他人軸と言えます。

 

例えば、結婚したいと思っている。

その結婚したい理由が、人生を共にしたい人に出会えたからなのだとしたらそれは自分軸ですが、30歳くらいには結婚した方がいいという世間の一般論に従った結果そう感じているのだとしたら、それは他人軸なのです。

 

もう一つ例をあげます。

あなたが友人の誘いを受けるしましょう。

それが、面白そうという理由で誘いに乗るのだとしたら、それは自分軸ですが、嫌われたくないという理由で仕方なく誘いを受けているのだとしたら、それは他人軸です。

 

あなたの幸せになれるかどうかを他人が掌握している状態を他人軸、あなたが掌握している状態が自分軸と言い表せられるでしょう。

 

どうして自分の軸がないのか

どうして僕たちは自分の軸を持てていないのでしょう。

 

それは、他人に認められることが自分の価値であるという無意識の感覚があるからです。

 

1.承認欲求

僕たちには承認欲求があります。

これは、誰かに認められたい、受け入れられたいという感覚です。

みんなが少なからず持っているものですが、この欲求の厄介なところが、欲求を満たす主導権が、基本的に他人にあるという部分。

自分でコントロール出来ないので、欲求を満たせるかどうかは他人次第になってしまうのです。

 

どうしたって人の価値観に自分を合わせなければ認められませんから、自分の価値観よりも他人の価値観を優先してしまうことがあるのです。

 

2.幼少期の生育歴

さらには、幼少期の生育歴も関係していることがあります。

「そんなことしちゃダメ」といった評価や否定を、僕たちは親や教師を通して伝えられてきました。

どれを選択しても自分は間違っていると思えば、人は自分の価値観よりも他人の価値観の方が正しいと思うようになってしまい、自分の軸をしてて他人の軸に依存するようになってしまうのです。

 

3.社会構造

また、日本では出る杭は打たれる、そういった社会構造が強いですよね。

はみ出さないことが正しく、はみ出すことが悪いといった価値観を、僕たちは小さい頃から見てきたことと思います。

はみ出さないようにするには、他人の価値観に合わせ、自分の価値観を蔑ろにするしかありませんから、こういった要素も自分軸で生きられない要素となっているのです。

 

4.失敗や拒絶に対するトラウマ

さらには、失敗や拒絶に対するトラウマというのも挙げられるでしょう。

失敗や拒絶は傷つきますから、それを人は避けようとします。

どうしたって人は安心感を優先してしまうもの。

そうした結果、自分の軸を捨てて他人の軸に迎合してしまうというのは、よくある話なのです。

 

自分軸で生きるために

自分軸で生きるには、自分から他人の評価や期待を切り離す必要があります。

それは、自分の価値測定を他者に依存せず、自分自身で満たすということでもあるのです。

 

自分という存在が「どう思われるのか」ではなく、自分という存在が「どう在ること」が価値あるのかを、自分自身が決めていくのです。

 

そこには、正解はありません。

 

今までは、周りと同じことが正解だった。

ですが、自分が価値があると思うことには正解はなく、自分がそう思えば価値があるのです。

 

例えばですが、みなさんはうんこに価値があると思いますか?

まあ確かに、肥料にもなりますから、価値があると言えばあるのでしょうけど、あなたにとって価値があるかと言われたら、それは難しい問題です。

 

大体の人にとって、うんこには価値がない。

なので、うんこに価値を感じて情熱を燃やすことは、他人軸と大きくぶつかり合います。

 

でも、そこでうんこには価値があると言える人が自分軸なのです。

 

うんこドリルを作った開発チームは、すべての例文にうんこをいれるという狂気のこだわりで、大ヒットを生み出しました。

 

彼らにとって、うんこには価値があるんです。

僕たちがなんと言おうと彼らには価値がある。

それが自分軸なのです。

 

あなたは何に価値があると思いますか?

どう生きることが1番価値のある生き方でしょうか?

もしも世界にあなた1人だけしかいなかったとしたら、あなたはどうするでしょうか?

 

今一度、自分の本当の価値観を探ってみるのも大切なのではないでしょうか?

 

 

 

まとめ

「自分らしく生きたい」と願う人がたどり着くキーワード、それが自分軸です。

けれども、自分軸とは何かと問われると、どこか曖昧で捉えどころがない言葉に感じられることも少なくありません。

 

この記事では、「価値観や欲求の由来がどこにあるか」という視点から、自分軸と他人軸の違いを明らかにし、なぜ僕たちは他人軸に流されがちなのかを解説しました。

 

特に、承認欲求の存在や生育環境、社会的圧力、過去のトラウマなどが、僕たちの軸を外側に向かわせてしまう要因であるということ。

そして最後に、「自分が価値があると思えるものに価値を見出す」という視点が、真の自分軸の姿であるのだということが重要なのではないかと思います。

 

たとえ他人がどう思おうとも、「自分にとって価値がある」と思えるものを堂々と肯定できるかどうか。

その感覚こそが、自分の人生の舵を自分で握る第一歩なのです。

 

あなたにとって、本当に価値のあるものとは何ですか?

今一度、自分の内側に問いかけてみてください。