不安や悩みのない人生に。

欠乏感を解消して、ありのままの自分で生きよう。

【自己受容ワーク①】過去を受け入れる方法|心の傷を癒すステップ解説

僕のブログでも散々言っていますが、自己受容というのは避けては通れない道。

自分を受け入れることによって問題を根本的に解決し、新たな道へと導いてくれるのです。

 

でも、意外とその自己受容が難しい。

なんだか受け入れているようで、受け入れられているのかが分からない。

 

そんな人も多いのではないでしょうか。

そこで今回の記事から3つの記事渡って、自己受容のワークをご紹介していければと思います。

ぜひとも3つの記事を活用して、あなた自身を受け入れていってくださいね。

 

 

 

過去を受け入れる

今回の記事では、過去を対象に自分自身を受け入れるワークをご紹介していきます。

 

その前に、どうして過去を受け入れることが大切なのかというお話からいきましょう。

過去には未完了の問題が多く残っており、その問題1つ1つを解消していくことで、現在に表出する問題(不安・怒り・逃避)自体を減らしていくことができるため、再発防止・根本治療としての役割があります。

 

この未完了の問題に目を向け、共感と再解釈によって癒すことで、「なぜそれがつらかったのか」「本当は何を求めていたのか」に気づけるというわけです。

これにより、表面的な対処ではなく、あなたの反応自体が変わっていきます。

 

さらには「自己否定」や「恥」の解毒という役割もあります。

 

多くの人が過去の自分に対して「こうあるべきだった」「情けない」という否定を抱えています。

それに寄り添い直すことで、自分の一部を取り戻すような体験になるのです。

自己受容は「今の自分」だけを受け入れても成立せず、「過去の自分」の肯定が不可欠ですから、そうしていくことで、自分に対する否定的な感情を手放せるようになるのです。

 

そして、今ここで感じられる「安心感」や「存在の肯定」というのも大きな要素です。

 

過去が癒されると、「今のこの瞬間にいてもいい」という根源的な安心が生まれます。

自分に対するネガティブな感情が湧きづらく、結果的に将来への不安や他者との比較を静かに鎮めてくれるのです。

 

こういったことからも、しっかりと過去と向き合うことで、あなたの幸せというのは段々と大きくなっていくのです。

 

過去を受け入れるワーク

では早速、過去を受け入れるワークに取り組んでみましょう。

過去に感じた「感じたくない感情を伴う記憶」を掘り起こすことになるので、決して無理はせず、自分のペースで取り組んでくださいね。

 

①心に残っている過去の出来事を具体的に書き出しましょう。

どんな場面・出来事だったか、できるだけ具体的に書いてください。
(例:「中学生のとき、友達に無視された」)

 

②-A 当時の感情を洗い出しましょう。

どんな感情をその場面で感じていたか、思い出してみましょう。
まずは無理に言語化しなくていいので、感覚で表現してみてください。

例:「モヤモヤ」「ムカムカ」「不快感」「胸が苦しくなる」「喉が詰まる感覚がある」

 

②-B 感情に名前をつけてみましょう。
 感情をひとつずつ言葉にしてみる(あえて言語化することで心を整理します)

例:「悔しさ」「怒り」「悲しさ」「寂しさ」「不安」など

 

-C 当時の自分に共感する
 →「そんなふうに感じたのは、当然だと思えるか?」
 →「そのときの自分を今の自分が抱きしめてあげられるか?」

否定はせずに、どんな形の感情であろうと、善悪の判断無しに「そうだったんだね」と受け止めてみましょう。

 

③‐A 当時の出来事に対して、どんな意味づけをしていたか?
 → 例:「自分は見捨てられた」「私はダメだ」「誰もわかってくれない」など

当時の素直な解釈を、そのまま表現してみてください。

 

③‐B その解釈は、今の自分から見てどう思えるか?
 →「事実だったのか?」「思い込みはなかったか?」

もしかしたら、今のあなたなら冷静にその出来事を解釈できるかもしれません。

 

③‐C 別の視点を試す
 →「あの出来事を、他の人が体験したらどう解釈しただろう?」
 →「あのときの相手にも事情があったとしたら?」

冷静な今こそ、多角的に当時の状況を見ることができます。

ネガティブな感情に引っ張られず、フラットに様々な可能性を考えてみましょう。

 

③‐D 新しい意味を与えてみる
 → 「あの経験は、●●に気づくためだったかもしれない」
 → 「自分が本当に求めていたものは●●だったのかもしれない」

その出来事から得られるものはないか考えてみることで、ネガティブな出来事をポジティブな出来事に昇華することが出来ます。

改めてその出来事から得たもの・得られるものはないか考えてみましょう。

 

このワークを通して、自身の過去と1度しっかりと向き合ってみることで、段々と過去の傷を癒せるようになっていくはずです。

もちろん、1日ですぐに癒えるようなものではないと思います。

しかし、根気よく向き合うことが大切ですから、諦めずに取り組んでみましょう。

 

 

 

まとめ

自己受容の第一歩として「過去を受け入れること」は欠かせません。

過去の出来事に向き合い、そのときに感じた感情を丁寧に拾い上げ、今の自分の視点から再解釈していくことで、過去の痛みが少しずつ癒されていきます。

 

自己否定や恥といった感情を和らげ、「こんな自分でもいいんだ」と思えるようになること。

それこそが、あなたの人生を根底から変えていく力を持っています。

ぜひ、今回ご紹介したワークをあなたのペースで取り組んでみてください。

過去を受け入れたとき、あなたはきっと「今の自分」をもっと安心して生きられるようになるはずです。

 

次回は、「現在の自分を受け入れる」ワークをご紹介していきます。

今ここにいる自分をどう受け入れ、肯定していくか。ぜひ引き続き読んでみてくださいね。

 

 

www.takeuchipsychology.com

 

www.takeuchipsychology.com