不安や悩みのない人生に。

欠乏感を解消して、ありのままの自分で生きよう。

行動に気持ちが乗らない理由

気持ちがこもった行為ってあるじゃないですか。

 

僕は一人旅に行ったりするんですけど、良い旅館に当たったりするとそこのホスピタリティに感動することがあるんですよね。

こんなにも温かい接客があるものなのかと。

 

そういった接客を受けた後はやはり気持ちよくその宿を後に出来ますし、また利用したいと思えるものです。

 

こういった「行動に気持ちが乗る現象」と「行動に気持ちが乗らない現象」って何が違うのかなって思うんですよ。

 

実際生活していると、行動に気持ちが乗らないことって結構あると思っていて。

例えば僕は感謝が苦手で「ありがとう」と伝えるときに気持ちを込めることが苦手ですし、レディーファーストなエスコートも気持ちがこもらないのであまりやりません。

 

きっとあなたも行動に気持ちが乗らないことは多々あるのではないでしょうか。

 

で、どうしてかなって考えた結果、分かったんです。

 

行動に気持ちが乗らないのは、行動の形骸化が起こっているからではないでしょうか。

ということで、今回の記事では行動の形骸化についてお話していきます。

ぜひ最後までご覧ください。

 

 

 

行動の形骸化とは

行動の形骸化とは、形だけで中身が残っていないということです。

形だけを意識し、形式的に行っているからそこに感情を乗せることができない。

だから僕は行動に気持ちが乗らなかったのです。

 

そしてこの行動の形骸化を引き起こしているのが、マニュアルや~すべきという規範意識なのです。

 

例えば、僕はコンビニで長らく働いていましたが「いらっしゃいませ」も「ありがとうございました」も気持ちを乗せて発したことは一度もありません。

それはマニュアルでお客様が来店したら「いらっしゃいませ」と言って、帰られたら「ありがとうございました」と言うようにマニュアルが作られていたからです。

 

本来であれば、来店してくれた喜びを「いらっしゃいませ」として伝え、利用してくれた感謝を「ありがとうございました」で伝えるはずなのですが、そういった感情面は考慮されず、ただ形式的に言うように教育されます。

 

だから行動の形骸化は起こるのです。

 

~すべきという規範意識も同じです。

 

男は車道側を歩くべき。

エスカレーターは先に行かせるべき。

ソファ席を座らせるべき。

おごるべき。

 

なんかいっぱいありますよね、エスコートの規範。

 

でも、これだって相手への心配や相手の喜びのためにやるから気持ちが乗ってそれが伝わるのに、形式的にやっていたって意味がないのです。

 

これもまた行動の形骸化が起こり、気持ちのない意味のない行動になってしまいます。

 

行動の形骸化というのは人生において至る所で起こっており、その形骸化に気が付けるかどうかで物事の本質に目がいくようになるのです。

 

形骸化しまくった過去

僕は形骸化のプロです。

すべて「こうすべきなんだ」という規範意識のみで生き抜いてきたものですから、そこに必要な感情は一切関係なしに行動だけをするようになってしまっていました。

 

何かをしてもらったらありがとうと言いなさいと教わったからそうしてきました。

人に好かれるためには褒めた方がよさそうだったから思ってもないのに褒めたりもしました。

ブログも毎日書かないといけないと思ってたので毎日書こうとしていた時期もあります。

 

あまりにも、あまりにも全てが形骸化しすぎていたのです。

 

そこに自分の思いも願いも感情もなにも存在せず、ただやるべきだから、必要だからやっていました。

 

それでうまくいくはずがないですよね。

大切なのは、あなたがどんな思いでその行動をとっているのか。

その行動と心がリンクしていることが重要なのです。

 

気持ちに行動がついてくる

まず大前提として、行動に気持ちを乗せるのではありません。

気持ちに行動がついてくるのです。

気持ちが先で、それが行動となって表現されているのです。

 

例えばですが、僕は知り合いの誕生日にはプレゼントを贈っています。

昔は少し義務的で、もらったから返すだとか、そういった形骸化の中で贈りあっていました。

 

そうすると、プレゼント選びもしんどさしか感じません。

なぜなら本当は別に贈りたくなどないからです。

 

相手に喜んでもらおうという気持ちがないのに、形式的にプレゼントを贈ることはしんどさしかないのです。

 

ですが、ここ数年はプレゼントを贈ることを自身の喜びとすることができるようになりました。

それは相手に喜んでほしいと、相手の幸せを願えるようになってきたからです。

 

どんなものなら相手が喜ぶか、どんなものなら相手の人生にとってプラスになるのかを考えることは、非常に有意義で満たされる時間なのです。

 

これは、気持ちが先に来るようになったから。

行動が先行するのではなく、気持ちが先行しているからこそ心を込めてプレゼントを贈れるようになったのだと思います。

 

気持ちなんです。

心なんです。

 

ありがとうの一言も、嬉しいという感情が先に来て、そのあとありがとうと伝えるのです。

 

僕たちはあまりにも感情を無視して生きすぎています。

感情を無視して形骸化を起こしても、適切な生き方を選択できれば上手に生きることができるでしょう。

 

しかし、そこに感情が乗らない限りあなたの思いは伝わりません。

あなたの思いが伝わらなければ、薄っぺらい関係しか作ることができません。

 

行動の形骸化は便利ですが、今一度その中身を大切にしてみませんか。

もっと中身からしっかりと形作っていきませんか。

 

あなたというものは、その形骸化でくりぬいた部分に宿っているんです。

 

 

 

まとめ

行動に気持ちが乗らないのは、行動の形骸化が起こっているからです。

~すべきだからという理由で自身の行動を選択している人は、行動の形骸化が必ず起こっています。

 

なぜなら~すべきというのは思考が生んでいる行動だからです。

 

そうではなく、感情が行動を生むべきなのです。

 

思考に頼り切ることなく、もっと感情ベースで生きてみるという選択も大切なのではないでしょうか。

そうしていった先に心のつながりというものは生まれるのだと思います。