生きても生きても、どこまで歩みを進めても、幸せという名の頂は見えることなく。
果たして幸せは存在するのかと疑ってしまうときもある。
それくらい人生という名の山は険しく、登頂は難しい。
2022年、僕はずっと立ち止まっていて進むのをやめていた山をまた登り始めました。
立ち止まってから10年が経っていました。
そこから3年目を迎えた今。
一歩一歩着実に登り続けている山の頂は未だに見えません。
景色も良く、過ごしやすい環境にはなってきたし、頂を目指そうという気持ちも生まれてきました。
しかしながら、頂に目を向けるとそこは雲に隠れていて、あとどれくらいかを測ることすら叶わないのです。
これだけ毎日成長しても、ゴールというのは見えないものかと少し落胆してしまう自分がいます。
でも、こうして理想にばかり目を向けていては苦しくなる一方です。
だから理想を見たいときほど、過去に積み上げてきた自分の足跡に目を向けてあげたいなって思うんです。
今、少し苦しいあなたへ。
頑張っても頑張っても報われないあなたへ。
今日は、あなたの人生という名の山をどう登ればいいのかお話していきます。
ぜひ最後までご覧ください。
山頂ばかり見るな
頂ばかりを見ていたら、そりゃあ苦しくなります。
まだ辿り着かないのかと。
自分の努力は全然足りていないじゃないかと。
それで気持ちを前向きに維持しろなんて方が難しいんです。
そうではなくて、今目の前の一歩を大切にするんです。
あとどれくらいかかるかなんて関係ありません。
それくらいかかろうが今は目の前の一歩を進んでいくしかないのだから、山頂までの距離のことは考えず、一歩を着実に進めることだけを考えるのです。
あなたの足跡には価値がある
どんな道を通ってきたにしろ、どこかで長い時間休憩をしていたにしろ、あなたがこの人生という名の山を登ってきたという事実に大きな価値があります。
あなたがあなたの足で進めてきて、今ここにいます。
ゴンドラやリフト、ヘリコプターで楽をして登ってきたわけではありません。
あなたの努力で今ここにいるのです。
だから自分を認めてあげましょうよ。
あなたは確かにまだ山頂にはたどり着いていない。
もしかしたら、まだ2合目くらいにしかいないかもしれない。
それでも、それでもなのです。
それでもそこまで歩みを進めたという事実を、僕たちは肯定していいんです。
周りの人がどれくらいの位置にいるかなんて関係ありません。
あなたがあなたのペースで、今いるところまで進んできたことがすごいことなのです。
ぼくだって10年足を止めてましたから。
道だって寄り道するわ、崖から滑り落ちるわ、他人に石投げたりするわ、散々な過ごし方をしてましたよ。
でも進んできた。
それで3年かけてここまで見晴らしのいい景色が見れるようになってきた。
まだ頂は見えないけど。
それでも後ろを振り返った時に、自分の背中に続く足跡を、強く価値のあるものと肯定したい。
この足跡のおかげで今の自分があるから。
この足跡のおかげで今自分が見ている景色が見れているから。
また歩き出した自分を誇りに思います。
歩け、歩き続けろ
もしもあなたが足を止めてしまっているのなら、そんなあなたも肯定します。
10年足を止めていた僕だから分かりますが、そういう期間も必要です。
足を止めて、また山を登るためのエネルギーを溜めないといけない期間だって必要なんです。
でも、ずっと歩みを止めていたら、見えている景色は変わらないまま。
もうこの景色で十分だというのであれば、無理強いは出来ません。
ですが、すこしでもいい景色が見たいと思うのであれば、一歩ずつでいいので歩き出しましょう。
これもまた歩き出した自分だからわかるのですが、見えている景色は全く違います。
完全に僕のエゴですが、あなたにもこの景色を見てほしい。
こんなにも世界とは素晴らしいのかと、感動してほしいです。
あなたに必要なことは、山頂までの距離を見て絶望することではありません。
あなたの後ろに続く足跡を自身の積み重ねた努力として、誇りに思い肯定することです。
そして今目の前に集中して、一歩一歩着実に進めていくことです。
未来を悲観せず、過去を肯定する。
こういった生き方が、人生を送るうえでは大切なのかなと思います。
まとめ
自分を認めるって難しい。
どうしたって山頂との距離を見て、至っていない自分に嫌気がさしてしまうもの。
でも、そうやって足りない部分にばかり目を向けていては意味がないのです。
足りない部分に目を向けるのではなくて、既にある部分に目を向ける。
その姿勢がまさに足るを知るということであり、生きやすい生き方なのかなと思います。
僕自身まだまだ山頂には至れなさそうです。
でもそれが良いんだと思います。
人生ってのは一生を懸けて山頂を目指す登山みたいなものなのでしょう。
早々に登りきれてしまったら面白くないですからね。
過程を楽しみながら、まだ見えぬ山頂を目指して、一緒に歩んでいきましょう。