こんにちは、たけうちです。
はじめましての方は、こちらの記事もご覧ください。
完璧主義に囚われている人は多いです。
こう在らねばならないという規範意識で自分を縛り、その規範意識で自分の首すらも絞めていく。
完璧主義の人というのは、常に生きづらい生き方をしているなと感じています。
お前に何が分かるんだと言われるかもしれませんが、僕自身も完璧主義を抱えていた過去があります。
今も完全に完璧主義から脱することが出来たのかと言われると難しいところですが、少なくとも完璧を求めてしまう自分を俯瞰で観ることが出来るようになったので、大きく苦しむことはなくなりました。
そんな僕だからこそ、苦しみを解るものとして、完璧主義なんて捨ててしまえと言いたいのです。
完璧主義が完全に悪だとは言い切れませんが、苦しみの原因になっているくらいなのであれば、手放してしまった方が良いのです。
でも、完璧主義を手放した方がいいのは分かっているけれど、どうやって手放した方が良いのかが分からないという人も多いのではないかと思います。
今日は一つの考え方として、自然という視点で見た場合の人間の在り方についてお話していきたいと思います。
ぜひ最後までご覧ください。
完璧主義者の苦しみ
完璧主義者というのは、ダメなことが許せません。
0or100思考の人が多く、完璧に出来ないとストレスを感じるようになっていて、幼い頃にダメな自分を否定されたり、失敗を受け入れてもらえなかったりといった、ダメな自分を受容されなかった過去が原因となっていることが多いです。
その経験は「人に認められる、愛されるには完璧でなければならない」言い換えると「弱点があってはならない」という歪んだ価値観を生み出してしまい、結果的に自分を苦しめるようになってしまいます。
もちろん失敗をするだけでもストレスになりますが、そのストレスを感じないようにするためにそもそも挑戦を避けるようになるなど、人生に大きな支障をきたすこともあるのです。
だから完璧主義は辛いのです。
さて、この完璧主義ですが、いかに現実離れしているかはご理解いただけますでしょうか。
完璧主義者は無意識的に、自分に常に成功を求めているのです。
失敗は許されない。
映画のワンシーンで、爆弾解除のためにどちらかの色のコードを切らなければならないシーンがあったりしますよね。
それくらいだったら確かに失敗は許されないと思うんです。
ですが、完璧主義者はいついかなる時も失敗を許すことが出来ずに、自分を責め立ててしまうのです。
完璧主義者だった僕は、ダメな自分を許すことが出来ませんでした。
劣っている自分、失敗する自分に対して強い否定感を感じていたのです。
そんな状態で生きていましたから、自己肯定感はホビット族の身長のように低く、挑戦から逃げる姿はまるではぐれメタルのようでした。
自分が傷つかないために何事からも逃げ続けるので、人生が一向に前進しない負のループに陥ってしまっていたのです。
ですが、自分と向き合って生き、様々な考え方を吸収していく中で、完璧主義も弱まっていき、自分を許し、行動できるようになっていきました。
自然とは不完全である
僕は日帰り温泉に行くのが好きで、よく露天風呂でぼーっとしています。
すごくリラックスができるし、露天風呂は自然を間近で感じることが出来るので時間を忘れるほど入浴できてしまうのですが、自然と触れ合っているからこそ、そこで気づくこともありました。
自然ってすべてが不完全なんです。
木を見ても、雲を見ても、岩を見ても、どれも完璧な形のものなどなく、不完全なものばかりが存在しているんです。
絵に描いたような木も、雲も、岩も、そんなものは存在しないんです。
ここでやっと、不完全さこそが自然であるなら、完全であることは不自然であるのだと、当たり前のことに気づくことが出来ました。
自然に存在しているものすべてが、不完全です。
岩肌が削れている山も、そこも含めて美しいですし、おかしな生え方をしている不格好な木も、その不完全さこそが自然で美しいのです。
醜さや弱さ、劣等性も含めて、そのままであることが、何よりも自然の美しさなのだと思います。
人間も自然の一部である
そして、自然は何も木や雲や岩だけではありません。
もっと広い視点で見ると、動物だって自然の一部、つまりは人間も自然の一部なのです。
だとしたら、人間が完璧であろうとするのも、非常に不自然であることは自明の理なのではないでしょうか。
何故自分だけが自然の法則から外れようとしているのでしょうか。
あなたも僕も神ではありません。
地球に生まれ落ちた、人間の内の1人にしか過ぎないのです。
だったら何か劣等性を抱えていたって、何かができなくたって、当たり前じゃないですか。
当たり前のことに何を苦しんでいるのでしょう。
僕自身は不完全さを受け入れてもらえず、完璧になることで愛されようとしました。
もしかしたらあなたも僕と同じかもしれません。
愛されるため、認められるための手段として、完璧主義を採用したんです。
でも、そこが間違っていたんです。
そもそも、不完全であることが自然であり、当たり前なのだから、それで十分に愛されるのです。
あなたが愛されなかったのは、相手に愛する能力がなかったからに過ぎません。
だって、公園に堂々と生えている木々は、あんなにも美しいじゃないですか。
空を揺蕩う雲も、あんなにも美しいじゃないですか。
どうして僕たちだけ、凸凹の状態には価値がないとなるのでしょうか。
良いところも悪いところも含めて、完璧なのです。
なんでも出来る人間、失敗しない人間なんていません。
想像してみたらすごく無機質に感じますし、恐怖すら覚えます。
それくらい、人間というのは本来ダメな生き物であるのです。
神になろうとしないでください。
人間のまま、生きようとするのです。
それが自然主義とでも言いますか、完璧主義から脱する為に必要な考え方なのです。
まとめ
完璧主義は自分を苦しめます。
僕はそのせいで行動できなくなり、人生が停滞してしまいました。
そうやって苦しんでいる人は、僕たちも自然の一部であることを思い出してください。
自然の中には完璧なものなどありません。
全てが不完全で、でもその不完全さこそが自然なのです。
当たり前なのです。
なのに自分だけが完璧になろうとしている。
つまりは自然の摂理に逆らい、不自然になろうとしているのです。
おかしいことに気づいてください。
自分が如何に現実離れした要求を自分に課しているのか、改めて認識するのです。
自然から外れてしまったら、それはもうロボットか神であるしかありません。
そうなりたいのでしょうか。
違いますよね。
あなたはただ愛されたかった。
どんな自分も受け入れてほしかった。
でも、その欲求が満たされることはなかったから、仕方なく完璧になることで愛される道を選んだんです。
でも、そんなことしなくてもあなたは愛される。
自然に、不完全なままのあなたで、あなたは十分に愛されるんです。
だから完璧になることは諦めましょう。
あなたに必要なのは、自分の弱さを認めること。
そして、愛されたかった自分を認めることなのです。
今の苦しみを手放せれば、あなたは必ず変わります。
あなたの人生は前進していきます。
価値観を変えましょう。
あなたの人生は、これから始まるのです。
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